ダージリン急行

ウェス・アンダーソンの映画、『ダージリン急行』のDVDを鑑賞。相変わらずゆるい。癒される〜♪

映像から得られるストーリー上の情報はかなり少なく、えーっと、なんでこの3人は一緒にいるのかなっていう。そもそもそこから謎なんですが、物語が終わりに近づいて初めて、なるほどねーって話がわかる。

オーウェン・ウィルソンのオフビートさ加減は、見ていていつもホッとします。ああいうテンポの人、好きなんだよねー。テンション高いのにどこかゆるいの。あれってたぶん演技っていうより「地」なんだろうなぁ。

ところどころおなじみの顔が出てくるのも楽しめました。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のパゴダじーさんとか、アンジェリカ・ヒューストンとか。アンジェリカはいつもかっこいいなあ。知的で色気があってたくましくて。50くらいになったらああいう感じの女性になりたい。

年末に、密かに大好きな『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』をテレビの深夜枠で放送してたのを見て、ひさびさにウェス・アンダーソン熱に火がつきました。とはいえ、若い監督なので、そんなに見るものないんだけど。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

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ウェス・アンダーソン作品は音楽も好みです。学生時代に友だちとよく聴いていた音楽ばっかりで親しみを覚えます。っていうか、彼、BECKに似てるよな…いつもそう思ってるんだけど、世間的にはどうなんでしょうね??

嵐の宿題くん

帰宅したら長瀬くんの顔が見えたので見る(笑)おバカ運動会を満喫。組体操が最高。

トーテムポール!相葉くんの頭のうえに長瀬くんの顔、その上にニノがが乗っかって…!(アタシが)気絶する!

長瀬くんたら本当にかっこいいわぁ…ジャニーズで一番オトコマエだと思う。

も一回セキヘキ!

チケットまだ残ってるのに上映館がなくなってきた…!上映が終わるともったいないので美しいチャン・チェンを観にいくことに。

今回は前回よりだいぶ落ち着いて見られました。でも麗しい孫権サマがでてくる度に、ニヤーリとしてしまい、ただの怪しい観客なのでした。

レッドクリフ』を見てものすごく感動したのは、「陣を敷く」、いわゆる布陣というものがどういうものか一目で理解できた点。ああ!って体でわかった感じ。これは快感!(私が見た中で)今までの映画になかった視点ですごく面白いと思いました。

さて。

オッス!オラ趙雲
まゆげと目はトニー・レオンに似てるけど、
鼻から下は松坂大輔に似てるんだよ!
得意技はキアヌとみまごうマトリックスな槍技デス。
好きなタイプは人妻デス!

わし、張飛
チャームポイントはでっかい声デス!
得意技は体当たりデス!馬も倒せマス!
実は書が上手デス!カワイイ字を書くって言われマス!
好きなタイプは兄者デス!

わたしは関羽
チャームポイントは素敵なヒゲ。
だからあだ名は美髯公です。
勉強ができればいつかそれでメシが食えると思います。
好きなタイプはわらじが編めるヒトです。

…。妄想が膨らむなあ。

二度見たら『レッドクリフ』が全面的に
好きになりました。テヘ。

チャン・チェンと『甘い生活』

吉祥寺のバウスシアターでフェリーニ祭りをやってたので『甘い生活』を見てきました。一度大画面で見てみたかった・・・んだけど、やっぱり173分は長いな。しかも補助椅子で見たのでオシリが痛。

マストロヤンニの「これでもか」っていうダメ男っぷり。たまらんぬ!刹那主義の男女がローマの夜を彩る。モノクロなのにカラーより色鮮やかで派手な映像。アニタ・エクバーグが拾った猫、かわゆすぎ!

甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD]

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オシリも痛くなったことですし、おとなしく帰るかと思い、途中で『ブレス』と『グリーン・デスティニー』のDVDを借りて帰宅。チャン・チェン祭りですが何か?

『ブレス』はスゴイすね。ある意味。
刑務所の中で同室の男に腰から下を奪われてしまうチャン・チェン。
キモいけどまあいいかって顔でやりすごすチャン・チェン。
突然尋ねてきた女のイタい歌とお遊戯にドン引きのチャン・チェン
とりあえず女に触ってみるチャン・チェン。
毎日小出しにされる写真でムラムラをあおられるチャン・チェン
刑務官がいるのにムッチューしてしまうチャン・チェン。
それを監視カメラで見学する人物。ボリューム大きくすんな。
刑務官がいるのに…!?
思わず前かがみになってしまう刑務官。かわいそうだなアンタ。
ふぁー…、殺したヨメ以来だ…と一息ついたら
白目むいた女に窒息死させられそーになるし!
刑務官にひきはがしてもらってようやく息ができるように!
なんだこの女!?キモッ!!!マジキモッ!!
って目で抗議するチャン・チェン。
房に帰れば下半身を狙ってくるホモばっかだし(涙)

チャン・チェンは最初から最後まで一度もしゃべらないのです。なのに、心の中が手に取るようにわかる…というのはウソです。彼は妻子殺しの罪で死刑の執行を待つ身。彼が何を考えているのか、何を求めて女の面会に応じるのか、単なるリビドーで女を抱いたのか、そこんとこは私にはわからなかったんだけど。とっても不可解な物語。特に女がむちゃくちゃ怖いデス…!!白目をむいてチャン・チェンにむしゃぶりつく場面なんかサイコパスですよ!アタシの張震に何すんだオマエー!!本気でホラーの域です(涙目)

つか、張震よ。なんて可愛いんだキミは!私はいつもそう思ってるけどね。

見るたびに生え際が北極方面に向かっていようと構わないさ!既に『百年恋歌』で弁髪姿を見てるから、そのボーダーラインを超えるまでは大丈夫さ。って話がズレました。

震って名前の通り、私のココロを震わせるですね、あなたは。本当に。ってことを言いたいのでした。

ブレス [DVD]

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ウチの近所のDVD屋さんには『呉清源』がナイ…。大好きな映画なのに。アジア映画けっこう入れてる店なのになー。リクエストするか。

呉清源 極みの棋譜 [DVD]

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セキヘキ!

今さら『レッドクリフ Part 1』

5月に前売券を買っておきながら、本日まで見てなかったという『レッドクリフ Part 1』。最初は期待でムンムンしてたのに、周囲からさまざまに酷評を聞いてしまったため、すっかり見る気をなくしていたのです。でも、とりあえず見とくか。チャン・チェンを。

うん!『三国志』をまったく知らない人(=私)でも楽しめるっていうお話は本当だった!前説・解説ともに不足なし。知ってる人にはうざいくらいだったのではないでしょうか。まあそれはそれでいいとして。

      • 大まかな感想---

ありえねーワイヤーアクション&不要なスローモーションがいかにもジョン・ウーだな、と。

趙雲かっこよすぎだろ、と。

わらじをモソモソ編んでる劉備の姿がいじましくて可愛いだろ、と。

張飛は「桃園の誓い」で一番年下のはずだろ!?と。

むちゃくちゃ不要なラブシーンがいかにもハリウッド映画だな、と。

リン・チーリンの生理的に気持ち悪い“妻演技”が不快極まりないぞ、と。

トニーのハダカは『ブエノスアイレス』『ラスト|コーション』で十分見たからもういいぞ、と。

モンモン@馬かよ…、と。

もっとかっこいくて美しいチャン・チェンを出せぇえええ!、と。

      • -

そうなのよ。チャン・チェンなのよ…。登場シーンは気品あふれる素敵な孫権サマなのに、なんで物語が進むにつれて世間知らずで自信がなくて空気が読めない道化になっていくのよ…。

周瑜に与える剣を抜いて眺めるシーンは美しかったですけどね。剣に当たる光が反射して、涼しいこと極まりないチャン・チェンの目元を照らすのです。まるでかつての大映映画のライティングのよーな。雷蔵サマの『大菩薩峠』でもそーゆーシーンがあったんだよね。背筋がゾゾゾゾゾってするくらいキレイだったんだよね、雷蔵サマ。ムキャー♪

あとねえ。趙雲。かっこよすぎるだろ…?『三国志』系腐女子が見たら「趙雲×周瑜」「孔明×周瑜」って安易なフィルターがかかるだろ!?ウィング関先生が見たら「自分氏ね!自分氏ね!自分氏ね!キェェエエエ!」って大興奮しちゃうだろ!

ウィング関先生は置いといて、趙雲(胡軍 フー・ジュン)かっこいかったですよ(バニーちゃんみたいなカブトを着けてた獅童とかトニーさんが可愛く見えたほどだ)。しかも、この映画の影の主役じゃないのかと思われるほどの扱い。劉備の妻子を救出するシーンでは、「あれ?趙雲って実は劉備の奥さんのこと好きだったんじゃないの?」とまで裏読みさせる深い演技。しかも周瑜と超仲良しだし(そこか)。

この映画の2大見どころは「チャン・チェンの美しすぎる横顔」と「フー・ジュンの男気あふれる演技」ではないでしょうか。

アレ…カネシロ…ワスレテタ…。

えーと、孔明はかなり良かったですよ?今の今まですっかり忘れてたけど。孫権サマを説得するため謁見を請う場面では、輝かしいばかりの孫権サマのビジュアルにもそれなりに対抗できていたんじゃないでしょうか。それなりに。真剣な話、ああいう飄々とした孔明もありだと思う。あまり熱くならないように、っていうところが良く出てて、個人的にはすごく好感が持てました。

まあ、最低最悪なのはリン・チーリンでしょ?彼女が登場するシーンはことごとく激しく気持ち悪かった…。あの場面さえなければもう一回見に行ってもいいなーって気がするのに(あともう1枚チケット残ってるし)そこだけ目をつぶっていたいくらい気持ち悪かった…。血がブッシャー!!って飛ぶ場面より気持ち悪かった。とにかく生理的にダメだった…。でも、男性はあーゆータイプの女子がやっぱり好きなんだろうか。かもしれないな。

いろいろ言いましたが、それなりに楽しめたと思います。
チャン・チェンはやっぱり美しい。終わり。

The name is Bond, James Bond.

007シリーズ最新作『慰めの報酬』を見てきました。

お約束の冒頭アクションは、カット割りが多すぎて画面に酔いました…。スピード感あふれる映像と言えばそうなんでしょうが、前回のランニングアクションと違い、超高速のカーチェイスだったせいか、目で追いきれませんでした。動体視力の問題?

そのあとは、70年代の007シリーズを思い出させるレトロなオープニング。The White Stripes弟とアリシア・キーズによるエッジの効いたテーマソングがなかなかカッコイイ。ここから先はネタばれするんで隠しますわ〜。

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『マルチェロ・マストロヤンニ 〜甘い追憶〜』

世界屈指の素敵オヤジ、マルチェロ・マストロヤンニの没後10年を記念して制作されたドキュメンタリーフィルム。劇場で見損ねたので、DVDをレンタルしました。

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 [DVD]

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶 [DVD]

二人の娘、バルバラとキアラが「在りし日の父の姿」を、フェリーニヴィスコンティら巨匠が「役者としてのマストロヤンニ」を、クラウディア・カルディナーレソフィア・ローレンフィリップ・ノワレといった共演者たちが当時を振り返り(もしくは当時のインタビューフィルムの中で)「共演者としてのマストロヤンニ」を語る。

みんな本当にマルチェロが大好きだったんだな、と“じわじわじんわり…”と伝わってくる秀作。

特記すべきはカトリーヌ・ドヌーヴが出てこないトコ。彼女が出てきちゃったら、なんだか生々しくなっちゃって、こういう「ほんわり」した追悼フィルムにはならなかっただろうな。出なくて大正解。

「甘い追憶」という副題は言い得て妙。もうこの世にいない愛しい人を想いながら語る姿は感動的です。誰もがほんのり甘くて幸せになるフィルムでした。

あー、『ひまわり』とか『特別な一日』とか『甘い生活』とか見たくなってきた!