The name is Bond, James Bond.

007シリーズ最新作『慰めの報酬』を見てきました。

お約束の冒頭アクションは、カット割りが多すぎて画面に酔いました…。スピード感あふれる映像と言えばそうなんでしょうが、前回のランニングアクションと違い、超高速のカーチェイスだったせいか、目で追いきれませんでした。動体視力の問題?

そのあとは、70年代の007シリーズを思い出させるレトロなオープニング。The White Stripes弟とアリシア・キーズによるエッジの効いたテーマソングがなかなかカッコイイ。ここから先はネタばれするんで隠しますわ〜。

さてさて。今作はシリーズ初の続編。ヴェスパー亡きあとのボンドが描かれております。90分強の思い切った尺です。一気にガツ!と見せようとする制作側の意気込みが感じられます。

前作よりさらに痛々しいボンド。ヴェスパーのこと、やっぱり好きだったんじゃん。すごく。すごくすごく。いや、そんなことわかってたけどさ…。素直じゃないんだから。Mは彼のそういうところをよく分かっていて、すごく彼を甘やかすんだよねー。んもMったら包容力がありすぎて素敵!ジュディ・デンチ最高。

今回は「00(ダブルオー)」らしさが炸裂したボンド。非情さと優しさのコントラストというか落差が半端ではなかったです。前作でヴェスパーに向けた優しさがね、今回はマティスに向けられるんだよね(その後が「えー!?」なんだけど)。また、さらにシリアス度が増して「わっはっは」と笑えるところがほんの2カ所くらいしかありませんでした。

ボンドガールはこれまでで最強。時代を経るにつれて、彼女たちとボンドの「対等さ加減」がイコールになりつつあるようです。それはそれでよいのですが、昔のキャーキャー言ってるだけのボンドガールもときどき懐かしくなりますね。

ボンドたんは、いよいよ「女ったらし」の本領を発揮しはじめましたよ〜。でもさあ。あんな顔であんなこと言われたら「はいどうぞ」って気になるよね…女子としては。ダニエル・クレイグの顔って決して「美男子」ではないんだけど、なんだろう!?声がいい?体がいい?犬みたい!?なんか惹かれるものがあるですよね。よくわからない魅力ですが、セクスィーです。

アタシ、ダニエル・クレイグのボンド、本当に好きだわ。我ながら意外。つい出来心で『カジノ・ロワイヤル』のDVDも買っちゃたしね。しかしながらいいんだこれが…♪スペシャル番組もボーナスで付いてて楽しかったです。マッツの出番が一瞬だったのが寂しかったケド。もっとマッツを!キモいマッツを!

ダニエルのボンドが好きな人は、きっと『慰めの報酬』も気に入ると思います。よりセクスィーに、より狡猾に進化したヒョウのようなボンドたんが満喫できます。

もう一回見に行こっと♪前売券もう1枚あるし♪