セキヘキ!
今さら『レッドクリフ Part 1』
5月に前売券を買っておきながら、本日まで見てなかったという『レッドクリフ Part 1』。最初は期待でムンムンしてたのに、周囲からさまざまに酷評を聞いてしまったため、すっかり見る気をなくしていたのです。でも、とりあえず見とくか。チャン・チェンを。
うん!『三国志』をまったく知らない人(=私)でも楽しめるっていうお話は本当だった!前説・解説ともに不足なし。知ってる人にはうざいくらいだったのではないでしょうか。まあそれはそれでいいとして。
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- 大まかな感想---
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ありえねーワイヤーアクション&不要なスローモーションがいかにもジョン・ウーだな、と。
趙雲かっこよすぎだろ、と。
わらじをモソモソ編んでる劉備の姿がいじましくて可愛いだろ、と。
張飛は「桃園の誓い」で一番年下のはずだろ!?と。
むちゃくちゃ不要なラブシーンがいかにもハリウッド映画だな、と。
リン・チーリンの生理的に気持ち悪い“妻演技”が不快極まりないぞ、と。
トニーのハダカは『ブエノスアイレス』『ラスト|コーション』で十分見たからもういいぞ、と。
モンモン@馬かよ…、と。
もっとかっこいくて美しいチャン・チェンを出せぇえええ!、と。
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そうなのよ。チャン・チェンなのよ…。登場シーンは気品あふれる素敵な孫権サマなのに、なんで物語が進むにつれて世間知らずで自信がなくて空気が読めない道化になっていくのよ…。
周瑜に与える剣を抜いて眺めるシーンは美しかったですけどね。剣に当たる光が反射して、涼しいこと極まりないチャン・チェンの目元を照らすのです。まるでかつての大映映画のライティングのよーな。雷蔵サマの『大菩薩峠』でもそーゆーシーンがあったんだよね。背筋がゾゾゾゾゾってするくらいキレイだったんだよね、雷蔵サマ。ムキャー♪
あとねえ。趙雲。かっこよすぎるだろ…?『三国志』系腐女子が見たら「趙雲×周瑜」「孔明×周瑜」って安易なフィルターがかかるだろ!?ウィング関先生が見たら「自分氏ね!自分氏ね!自分氏ね!キェェエエエ!」って大興奮しちゃうだろ!
ウィング関先生は置いといて、趙雲(胡軍 フー・ジュン)かっこいかったですよ(バニーちゃんみたいなカブトを着けてた獅童とかトニーさんが可愛く見えたほどだ)。しかも、この映画の影の主役じゃないのかと思われるほどの扱い。劉備の妻子を救出するシーンでは、「あれ?趙雲って実は劉備の奥さんのこと好きだったんじゃないの?」とまで裏読みさせる深い演技。しかも周瑜と超仲良しだし(そこか)。
この映画の2大見どころは「チャン・チェンの美しすぎる横顔」と「フー・ジュンの男気あふれる演技」ではないでしょうか。
アレ…カネシロ…ワスレテタ…。
えーと、孔明はかなり良かったですよ?今の今まですっかり忘れてたけど。孫権サマを説得するため謁見を請う場面では、輝かしいばかりの孫権サマのビジュアルにもそれなりに対抗できていたんじゃないでしょうか。それなりに。真剣な話、ああいう飄々とした孔明もありだと思う。あまり熱くならないように、っていうところが良く出てて、個人的にはすごく好感が持てました。
まあ、最低最悪なのはリン・チーリンでしょ?彼女が登場するシーンはことごとく激しく気持ち悪かった…。あの場面さえなければもう一回見に行ってもいいなーって気がするのに(あともう1枚チケット残ってるし)そこだけ目をつぶっていたいくらい気持ち悪かった…。血がブッシャー!!って飛ぶ場面より気持ち悪かった。とにかく生理的にダメだった…。でも、男性はあーゆータイプの女子がやっぱり好きなんだろうか。かもしれないな。
いろいろ言いましたが、それなりに楽しめたと思います。
チャン・チェンはやっぱり美しい。終わり。