映画と演劇まみれの1日

昼間は銀座シネスイッチにて、ミキさん(id:miki4427jp)&ららさん(id:rarayan0520)と『呉清源 極みの棋譜』を鑑賞。ああ、3度目さ!いいのさ!わかってるのさ!単なるチャン・チェンのファンです。ええ…。でも素晴らしい映画ですよ。ここまでハマる映画だとは全く思っていなかったので、実は自分が一番驚いています。

今回は総決算として「ここは素晴らしい演技だった」と思ったところを重点的にチェック。やっぱりチャン・チェンの着物姿が非常に良かったです。正座をする際の羽織の裾のさばき方がなんとも美しかったです。扇子の持ち手の部分を親指でキュッと握り締めて次の手を考えているシーンなどはの美しさは格別。碁盤に対する視線の注ぎ方、碁石の置き方など、すべてが彼の孤独感につながっていく伏線となって映画全体をまとめていたのでした。

さて、みんなでランチを食べに「銀座グリル スイス」へ。ここで御殿場産ボロニアハムを使ったハムカツ丼(正式名称はアルプスカレー丼)をハッケン。メーカーは書いてありません。しかし。むっ!!!二の岡ハムですな!!店員さんに確認したところ、「よくご存知で」とのこと。いやー、なんつってもワタクシのふるさとの食材ですからねぇ。迷わずオーダー。出てきたハムカツはそりゃー懐かしい味でした。ふと気付いたのは丼の器。じ、実家にあるどんぶりと同じー!?なぜかラテンアメリカな柄で、アドビを意識した色調の器。いやーなんというか実家でメシ食ったような気分になりました。

この後はスタバに移動、映画だのニュースだのについてアツく語り合ったのでした。で、あっという間に3時(笑)知らないことを教えてもらったり、気付かないことに気付かされたり、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。このメンバーで集まるの大好き。また近いうちにお会いしたいです!

この後、私はクリスマスプレゼントのショッピングへ。アメリカへエアメールするのでなるべく軽くて、でも実用的で素敵なものを。…って、ない!!(泣)さんざん銀座&有楽町を歩いたけど、これといったものを探せず。いいもん。明日、新宿で探すから。

4時半。外はもう真っ暗。今、一番日が短いときですね。イルミネーションがいい感じだったので、いくつか写真を撮ってみました。ケータイで撮影したから画質悪いけど。

5時半、上京してきた姉と合流。シアター・クリエのこけら落とし公演『恐れを知らぬ川上音二郎一家』を見てきました。ここは地下にある劇場です。ロビーは狭く、天井も低く、非常に閉塞感のある空間でした。せっかくリニューアルしたんだから、もっと使い勝手のいい空間にしてほしかったなあ…。

ここから先はいわゆるネタバレなのでご注意!

面白くないという評判と、真逆の評判を耳にしていたので、はて私はどちらの立場に立つだろうと思って出かけていきました。

で。結果は、「誰だ『面白くない』とか言ってるのは」です。

川上音二郎役はユースケ・サンタマリア。彼のために書かれたのではないだろうかというくらいはまってた。音二郎の周囲にいる人々は、これ以上彼に振り回されたくないと思いつつ、どこかでその行き当たりばったりな生き方や無茶な行動力を尊敬している。そういう魅力のある音二郎という人物を、嫌味なく表現していたのは素晴らしかったと思う。

堺正章って好きじゃなかったのですが、一気に好きになりました。貞奴とともに音二郎を支える与之助じいさん役で、舞台をところ狭しと動き回り、ともすれば繰り返しのギャグで飽きそうになるところをギリギリのところで抑えたナイスワークはさすがでした。

そして、ここ数年、三谷のミューズとも言うべきあの女優が、またしてもやってくれました。それは堀内敬子さん。今回は津軽弁を駆使する難しい役どころ。津軽弁がわからない人たちには何を言っているのかサッパリわからないのに、彼女が背負っている過去といまのすべてを理解させなければならないわけです。もちろん私にもセリフの80%くらい、彼女が何を言ってたのかわからなかったのですが、ちゃんと伝わってくるんですよねえ…。個人的には金太郎さんのカッコで貧乏ゆすりしていた姿がたまりませんでした。女の私が言うのもなんですが、かわいらしい人ですねえ。貞奴役の常盤貴子がかすんで見えました。あっ、誤解のないよう言っておきますが、常盤貴子もなかなか良かったんですよ。でも堀内さんの迫力には太刀打ち不可能です。

浅野和之さんの蔵人さんも楽しくて物悲しくてすごく良かったし、超久しぶりに見た小原雅人さんはすっかりオッサンになっていたし、阿南健二さんのジャンプには度肝を抜かれたし、堺雅人は山南先生になってたし!!あ〜〜〜面白かったよ〜〜〜〜!

確かに『コンフィダント』級の出来ではなかったけれど、それはだって比べるのがおかしい。『恐れを知らぬ川上音二郎一座』は純粋なエンターテインメント作品なんだもん。

あ、そうそう。堺正章が演じたモロッコ大公の中に、9月に見た『ベニスの商人』での藤原竜也君@じいさんの姿が思い浮かびました。姉も同じことを考えていたようです。さーて、次は3月の『身毒丸』だわ♪劇団四季の『ハムレット』もねー♪

お正月、台湾に行こうと思ってたけどチケットがどうしても取れなかったので断念しました。お正月はお芝居や美術館などに行きつつ、まったり過ごすとしますか。