ヒコソッッ!第二弾 負け犬が夢を見る映画

ぼくの最後の恋人 [DVD]昨日に引き続き「中国映画祭」に行ってきました。本日は『ぼくの最後の恋人』を朝もはよから見てきました。だってダニエル・ウーが出てるんだもーん。ああ、そうさ。病気さ!ダニエルのためなら苦手なラブコメディだって見るさ!

ダニエルは今回、国籍不明なビジュアルを生かして、フランス生まれのシェフ、ミシェル(なぜか劇中ではマイケルと呼ばれてますが)を演じていました。超イケメンなのに、金ない、職ない、家ないという情けない男。お相手は、ビール売りの小姐で、自分のカフェを持つことが夢というシウマン。香港ではすごく人気のあるコメディエンヌというふれこみの女優、ミリアム・ヨンが可愛らしかったです。なんというか…負け犬に勇気を与えてくれる映画で、負け犬がさらに夢を見てしまいそうになる映画でもありました。

映画なのでありえないことだらけの連続なのですが、香港映画ということもあって、さらにありえないこと度が倍増です。でも、ちっとも白けないのは、キャラクター全員が魅力的だったからだと思いましたねー。

ミリアム・ヨン、顔はフツーなんですけどね、なんか可愛らしい人ですね。パンフレットによれば、香港ではその庶民的な魅力で絶大な人気を博しているとのこと。わかる気がする。だって、彼女の魅力が全開だったもん。

ダニエルは、もー、なんていうかねー…。頼むからこれ以上負け犬たちに夢を見させないでくれよ!っていう感じでしたね。酔っぱらって外でキャンプ始めちゃったりさー。朝ゴハン作ってくれたりさー。バゲットを焼いてくれたりさー。フツーに洗濯物干しちゃったりとかさー。トイレのドアを閉めなかったりさー。ぱんつがフツーのブルーのトランクスだったりさー。スーツ姿はもちろんかっこいいんだけどさー。Tシャツにルースなパンツ姿もたまらんかったのよねー。すべて可愛いんじゃーっ(号泣)

主演の二人がとても魅力的なのもいいんだけど、周囲のキャラクターがほんっとにいい味出してました。シウマンの親友でゲイの火鍋屋、シウマンのことを可愛がっているチンピラのボス、シウマンのビール売り仲間、みーんなイキイキしていてパワフルなの。そういうキャラクターに絡んでくるのが香港のありふれた日常生活。特に、日向ぼっこしてるおばあちゃんたちが最高。そういった街の人々のほんの小さな一言からも、いかにシウマンがみんなから好かれている女の子かということがわかるのです。憎い演出ですなー。

まー、物語としてはベタなラブストーリーなのですが、『ブリジット・ジョーンズの日記』レベルの楽しさでした。面白かった♪

ハッ…!?お、おも、おも、おもしろかった…?ラブコメが?私としたことが。もうこうなったら素直に認めますよ。ハイ。面白かったです。DVD出たら買おう…(えぇっ!?)

そうそう、テレンス・インとアンドルー・リンも友情出演してましたよ♪彼らの登場シーンには、客席からも「えっ?」という声があちこちから聞こえてきました。

エンドロールにNG集が挿入されておりまして、ミリアムがダニエルにキスできなくて、「ブフッ!」て吹き出していたのが微笑ましかったです。照れちゃったのねー♪そりゃ照れるだろうさ…。むしろ照れずに彼にチウできる人間を尊敬する。今のところ、それはダニエルのリアル彼女のリサちゃんだけであろうと思われ。

個人的にはしばらくないなあ。朝起きて「…?…!?…ギャーーーーッ!!」ていうシチュエーション。うーん。現状打破が必要だな。いつまでも負け犬でいるわけにはイカンのだよ。我が身を振り返って反省しつつ終わり。