『アナザー・カントリー』再び

デラヘイ。

見るたびに発見の多いアナザー・カントリー。いやー、最高。目の保養。主演のルパート・エヴェレットコリン・ファース、ケアリー・エルウェスは今も第一線で活躍中ですが、他の出演者は今どこに?と思ったので調べてみました。

■トリスタン・オリヴァー
ある意味、アナカンの真の主役でベネットの宿敵、ファウラーを演じたのが彼。下級生のウォートンを常に奴隷のようにこき使い、ベネットが託した手紙を持って走るウォートンを茂みの中で待ち伏せ、足をつかんで転ばせ、手紙を奪うというハンターっぷりまで披露。事あらば小脇に乗馬用の鞭を携帯するというドSなキャラで、実においしい役だったので、さぞこの後もいろんな映画に出てるんだろうなーって思ったら、全然出てなくて、彼が出演した映画はこの1本のみでした。昔は紅顔のカワイコちゃんだったのに!見ろ!これを!証拠だ!http://www.anitaspages.net/html/actors/tristanphotos.htm

今、なにやってんのかと思ったら、なんとシネマトグラファーになっていました。しかもアードマンで、あの『ウォレスとグルミット』シリーズの撮影チーフを勤めているだっていうんだからびっくりじゃないですか。現在の彼はこんな感じらしい…。ウッ…。もうちょっといい写真はなかったのか!?http://www.pixel.fr/diaporama/diapo.asp?Code=356&Pos=6 ひどい写真ですがあんまり体型が変わってなくて安心しました。知らないうちに彼の作品に触れていたのですね。ちょっと嬉しい。

■ロバート・アディ
作品中、代表陣の中で最も美しい声と発音と立ちふるまいでアタシを喜ばせてくれたデラヘイを演じていたのがロバート・アディ。キレイな顔立ちなんだけど、ちょっと野性味のあるトコが素敵なデラヘイ。代表だったので、ウィングティップのシャツにボウタイ、赤いベストに黒いタキシードジャケット。ちょっと文字で羅列しただけでも文句のつけようがない素敵さでしょ。

「言っておくけどね。僕をムチで打ったら、僕と寝たこと言うからね」っていうベネットの脅迫に負けたあと、ファウラーの策にはまって鞭打ちが決定になったベネットに、乗馬用のムチを助走付きで6発振るったデラヘイの姿に、「男の恨みってこわいわね!!」って思ったのでした。

そんなロバート・アディは2003年にがんで亡くなったそうです。なんて惜しいことを…。

他にも、今ちょっとだけ話題になっている映画『The Fog』の監督が、実はアナカンで煮え切らないデヴニッシュを演じていたルパート・ウェインライトだったり、私のだーい好きな『ハワーズ・エンド』のシュレーゲル姉妹の弟役がウォートンを演じていたエイドリアン・ロス‐マゲンティだったり、みんなそれぞれ活躍してるんですね。

ちなみに、この映画には本物のパブリックスクール出身者が集められていたことは有名ですが、一応出身校も調べてみました。

ルパート・エヴェレット…アンプルフォース
■ロバート・アディ…マールボローカレッジ
■ケアリー・エルウェス…ハーロウ
■ピアース・フリント・シップマン…イートン

おおお。スゴイ。特に後半2名のおぼっちゃまっぷりが。ああ、そうそう。寮長のメンジースを演じていたピアースも故人です。アナカン撮影後まもなく交通事故で亡くなったそうです。ううう…。

つか、こんなこと調べている時間をもっと有意義に使えと自分に言いたい。

あっ、『アナザー・カントリー』の世界がすごく良くわかるブログを発見したのでTBさせていただきます。
MOROの《気ままに見聞録》