阿修羅のごとく

本日の運動:自転車で吉祥寺−南阿佐ヶ谷間を往復。井の頭公園まで花見…のつもりで歩いたけど、先客が見つからなくて断念、歩いて自宅まで。

初めて自転車で阿佐ヶ谷までいってみました。なーんだ。たった25分でいけちゃうんだ?もっと早く気づけばヨカッタ。ベーグル買いに行ったのに、売り切れてた。11時だったのよ?帰りは荻窪タウンセブンにて量り売りの味噌を購入。赤味噌白味噌を買って自宅で合わせちゃった。ホーロー容器につっこんで保存。ためしにトン汁作ってみたらおいしかったー♪後はいろいろ必要なものを買い込んで荻窪から吉祥寺に戻ってきました。うーん、またやる!運動になるしー♪電車代の節約になる!(せこい…。)

本日は、飲み友?のおっちゃんたちと井の頭公園で花見。のはずだったんだけど、三色だんごと柏餅を買い込んで出かけたら、人・人・人の渦でおっちゃんたち見つからない…。私の認識が甘かった。毎年のことだし、動けないくらい混んでるっつーのはわかってたんだけど…。まあいいや。というわけで公園を半周して帰ってきちゃった。問題は三色だんごと柏餅の始末です。もちろん私の胃袋に納まるのです。…デブ道まっしぐらアゲイン…。

家に戻って、昨日ツタヤで借りたビデオ『阿修羅のごとく』を観た。向田邦子作品。出演が豪華なんだよねー。加藤治子八千草薫いしだあゆみ風吹ジュン、緒方拳、佐分利信、宇崎竜童。どーですか。この奇跡のようなキャスティング!

阿修羅のごとく 第一巻 [VHS]■本日のビデオ『阿修羅のごとく

この作品について、NHKの「知るを楽しむ」という番組で、爆笑問題太田光さんがアツく語っていたのですが、うん、すごく面白かった!向田邦子の作品てやっぱり素晴らしい。

鏡もちのひび割れを見て、4人姉妹が「何かを思い出さない?」と言い出してちょっと考えた後に、「あっ、そうよ、おかあさんのかかと!」っていうシーンがあったのです。いまどきのお母さんがたのかかとはどうか知りませんが、ウチの母親のかかとは鏡もちのようです。今も。「お母さんが夜中、靴下を脱ぐと、キシャキシャ…ってなんともいえない音がするのよねえ」っていうセリフが続くのですが、そうなんですよ。かかとのひびわれにひっかかると、そういう音がするんですよね。母親のひびわれたかかとは普遍的なものなのかしらん。

もう25年以上前の作品なのに、「お母さんのかかと」だけで一気に親近感が湧く。作品にぐっとひきつけられる。そして離れて暮らす母のことを思い出して懐かしくさせてしまう。向田邦子のセリフは魔法のよう。

長くなりそうなのでぱぱっと思いついたことだけをメモ。

いしだあゆみのファッション、地味きわまりないのに、なぜステキなのか。あこがれる。
宇崎竜童の演技が大変に良い。ウブでいっしょうけんめいな男っていいよね。
加藤治子、未亡人&熟女のあだっぽさ。
八千草薫、ぽてっとした唇!憤りに戸惑う表情がなぜか可愛らしかった。
風吹ジュン、あの「場末の女」感!どことなく人生あきらめているところがいい。
緒方拳、こういう義兄がいい!うちの義兄もこんな感じになってくれるだろうか。この作品の中で唯一、男の立場というものを論じる、裏のストーリーテラー

阿修羅のごとく』は初見でした。最近久世さんが亡くなった関係で、向田x久世作品がぞくぞくとリリースされている。私たちはなんと多くの作品と、豊かな才能の遺産を遺していただいたことか。これから少しずつ見ていきたい。