なつかしのCD

Crowded House私が高校に入学した当時、世の中の音楽媒体はレコードからCDに変わりつつあった時期で、高校入学のお祝いには両親からKENWOODのCDプレイヤーを買ってもらったのでした。これ、今でも実家で現役活躍中です。

従兄がお祝いにCDを買ってあげるよと言ったので買ってもらったのが、Crowded Houseの『Don't Dream It's Over』というアルバム。人生で最初に手にしたCDがこれ。シブい…。シブいぞ、15歳の私!!週末に帰省した時、引っ張り出して持って帰ってきたので、7年ぶりくらいに聴いたんだけど、いい。

私の所有するCDは、だいたい2年おきに整理され、ドナドナの如く売られていっちゃうのですが、どういうわけか、20年弱、このドナドナから逃れてきたCDがあるのです。Crowded HouseのCDもそのうちの1枚。

私はこのバンドのフロントマンでありソングライターのニール・フィンが長年、実に地味〜にお気に入り…。キャー!スキ!っていうんじゃなくて「ええなあ〜この人の音楽〜」ってゆるい感じで好き。当時はビートルズに関する知識も興味もなく、彼らが「ビートルズを超意識したギターポップバンド」とか言われても「ふーん」程度にしか思っていなかったのですが、今こうして聞いてみると「まあ、そう思われても仕方ないかな」という感じ。でも、ニールの書く歌詞はどれもこれも曲の爽やかさに反比例するようにひねくれてて、ビートルズの路線とは一線を画しているのは多分誰の耳にも明らかなのだと思う。

第一、アルバムのタイトル曲『Don't Dream It's Over』にしても、超後ろ向き姿勢。それなのに曲はハモンド・オルガンなんかフィーチャーしちゃって、ちょっと切ないような爽やかなような曲調。英語の意味なんかほとんどわかっていなかった15歳のワタクシは「何ゆってんだかわかんないけど、きっと爽やかな意味の歌なんだわ」などとスッカリ騙されていたのでした。もっと詳しく歌詞を見ていくと、さらに落ち込みそうな内容なので割愛。だいたい、ニールが7年も在籍したバンドはニュージーランドの大御所バンドSplit Enz。日本語にすると「枝毛」ですよ…。ひねくれていないはずがない。

最近、ドラムのポール・ヘスターが自殺してしまったことで、久しぶりに世間でCrowded Houseの名前を耳にしました。そんなこともあって実家のCD棚を探ってみたんですけどね。

年くらい前に彼がお兄さんのティムとデュオを組んだThe Finn Brothersのアルバム『Finn Brothers』も好きだった。『Only Talking Sense』という曲が特にお気に入りだったのでした。ここで試聴できます。
Wicked & Wildあ、あと久しぶりにみつけたCD、これこれ。GAZ MAYALLのスカバンド、THE TROJANS。このバンド、昔昔、夜のヒットスタジオインターナショナルに出てたことがあってスキになったんだった。あの時に演奏した『Good Friends』って曲、ずっと探してて今までどういうわけか見つからなかったんだけど、アマゾンで検索したらサクッと見つかった。今までの努力は一体…。L.A.にいた当時は、メルローズにある中古レコード屋によく通ってたですが、THE TROJANSが見つけられなくて、なぜかMADNESSとかTHE SPECIALSとか買っちゃったりしてたのが懐かしい。…私、スカが好きだったんだろうか。あんまり記憶がないんだけど、謎。