コープス・ブライド

ティム・バートンの久しぶりーなストップモーション・アニメ映画『コープス・ブライド』を観賞。6時きっかりに会社を出ました。劇場でららさんと待ち合わせ。丸の内ピカデリーって初めて行きました。スクリーンが超でかっ。私やららさんが通常行く映画館と客層も違う…。なんか場違い?とかなんとかおしゃべりしている間に映画スタート。

最初から最後までバートン節が炸裂。ある意味『チャーリーとチョコレート工場』以上にティム・バートンらしい映画だった。カラー映画なのに、モノクロと見まごうばかりの画面。笑っているのに今にも泣き出しそうな陰鬱な表情をしたキャラクターたち。愛しい…。ってアタシもいい加減病気だ。

バートンの何が好きって、あの曲線。にょろにょろにょろ〜ってやる気の全く感じられない曲線(特に背景なんかに使われる線。鉄格子とか建物とか。)がた・ま・ら・ん★のです。大好きです。それに反してキャラクターは必要以上に直線を強調して作られているのが面白いです。

声優陣が豪華で、主演のジョニー・デップヘレナ・ボナム・カーターエミリー・ワトソンをはじめ、クリストファー・リーアルバート・フィニー、ディープ・ロイなど、バートン映画に出たことのある役者多し。ららさんと意見が一致したのは「ティムはヘレナのことをホンットーに愛しちゃってるんだね!」ということ。ちょっとして口元のしわとか、マユの動きとか、ぎょろんとした目の表情とか。コープス・ブライドの表情が、いちいちヘレナそのもの!チンクシャなのにキュート。一連のアイボリー作品に出ていた頃から大好きな女優。かわいくないのにかわいい。この人には妙な引力があると思う。デビューした頃は、鼻っ柱の強い、ちょっと貧乏な田舎貴族のお嬢様役が多かった。特に『ハワーズ・エンド』の彼女がすごく好きだった。

ジョニーの演技はアレに近かったな、えーと…『スリーピー・ホロウ』のイカボッド。ちょっと気が弱くてお人よし。当然のようにバートンの要求しているキャラクターになりきっていたのだけれど、ちょっとヘレナの迫力に押されちゃってた感が拭えなかったかな?

個人的にびっくりしたのは、エミリー・ワトソンの抑えた演技。とはいえ声だけの演技なので、年齢不詳なビジュアルも目で見えない分、抑えられていたと感じるのは当然?でも、普段のエミリーは「見て!あたしってすごくない!?」っていう濃ゆい演技+脇役でも主役のような強烈なギラギラ感があるんですよね。それが一切感じられなかった。珍しい。

私、ちょうちょが大嫌いなのですが、ゴシックにちょうちょは不可欠の要素。バートンはゴス・カルチャーの申し子。というわけで、ちょうちょが出てくるんですよね…。おえー!って思ったんですけどね。私、物心ついてから初めてちょうちょが飛ぶのを美しいと思いました。これもバートン・マジック。ラストシーンはあまりのきれいさに涙が。ちょうちょで私が泣くとは夢にも思いませんでした。

素晴らしかった。やっぱりバートン大好き♪また観たい!


映画の後でららさんとお食事〜。「純黒」っていう芋焼酎を飲みました。おいっしー♪最近、飲むのは焼酎が多い私。楽しくおしゃべりして美味しいご飯食べて満足なアフターファイブを過ごしました。また行きましょうー♪


ミチロウさんの5夜連続ライブの初日。まだ知ってる人たちが残ってるかしらー、と思ってライブハウスを訪ねてみると、既に打ち上げ中。関係者に間違えられ、中に入れてもらったものの、ウッ…!ミチロウさんと、超周辺の方々しかいない…。とても場違い…。ムリ。というわけで退散。私は15日に初台参戦の予定です。TOUCH-ME見るのスゴイ久しぶり。