野望叶ったり

夏休み、取ってません。取らなかった理由は、ちょっとした野望があったからです。毎年10月に行われる某映画祭の、語学スタッフとして裏方に回りたかったのです。

実は先週、そのために面接に行ったのですが、本日無事に採用通知が来ました。ワーイ♪これから先、映画祭までの土日は研修だの勉強会だの、忙しくなりそうです。どんな仕事が振られるのか、さっぱりわかりませんが、業界のウラを知るいい機会になりそうです。しかし休暇をとって、9日間ぶっ通しでタダ働きするっていうんだから私もつくづく酔狂だなー。ま、いいけど。なにが上映されるのかはまだまだナゾなので、それが明らかになっていく研修に参加するのも大変そうですが、楽しみです。しかし支給されるものが交通費+食事(お弁当)+制服(かなりの確率でポロシャツ)+公式プログラム1部ってなあ…。

シリフェチなので、毎年ツール・ド・フランスが楽しみで仕方がないのですが、ロードレースのカミサマのような存在であるランス・アームストロングが婚約!というわけで、えらく堪えています。彼が婚約したことがショックなんじゃなくて、相手がシェリル・クロウっていう事実がものすごくイヤーーーーーー!!シェリル・クロウの音楽ってアタシには合わなくて、数曲「うん、聴ける」というのはあるものの、あのビジュアルもあんまし好きじゃなくて。その彼女がカミサマと!?なんで!?っていう…。世の中ってそんなもんなのかちらねー。ガンから奇跡の復活を遂げた後、カミサマ宅には子供も2人産まれたのに、あっという間に離婚しちゃったんでした。しかしなあ。シェリル・クロウかあ…微妙だ。ものすごく微妙。

日本でも台風被害がありましたが、アメリカでもハリケーン被害がすごいことになっているようです。前回、スマトラ沖地震では津波ジェット・リーが行方不明になって大騒ぎでしたが、今回は別の意味で大騒ぎですね。

[news]スピルバーグ監督がポンと1億6千万円
【ロサンゼルス6日】ハリウッドの映画監督スティーブン・スピルバーグ氏は6日、ハリケーンカトリーナ」の被災者救援に150万ドル(約1億6400万円)を寄付すると発表した。(時事通信

スピルバーグ、もっとカネ持ってんだろう。もって気前よくポーンと出したれや、ポーンと!

[news]ハリケーン救助図ったショーン・ペンが大不面目=ボートが沈没
ニューオーリンズ(米ルイジアナ州)4日】ハリウッドの人気俳優ショーン・ペンがハリケーンカトリーナ」によりニューオーリンズ市内に取り残された人たちを自分のボートで救出しようと図ったが、ボートが浸水し失敗に終わったことが4日明らかになった。政治活動に熱心なことで知られるペンは子供たちの救出を目指していた。しかしボートの底にあいていた穴をふさいでおくのを忘れたようで、乗りだした直後に浸水が始まり、防弾チョッキのような服を着たペンが沈没しかけたボートから赤いプラスチックの容器で必死に水をかい出しているのが見えた。エンジンもかからなかった。ペンは、「ニューオーリンズで何を達成したかったのか」との質問に「自分にできることをしたかった」と答えた。ただし、ボートにはペンの写真家はじめ取り巻きが何人か乗っていたことから、彼の意図を疑問視する声も聞かれた。ある傍観者は「そんなボートにどうやって人を乗せるんだ」とあざけりを浴びせたという。(時事通信

不謹慎なのは重々承知のうえですが、爆笑しました。ジョン・トラボルタは自家用ジェットでニュー・オリンズに乗り付け、5トンの救助品を寄付したそうです。自家用ジェットvs泥舟ボート。この記事、ショーン・ペンらしさが滲み出ていて「いいなあ〜」とほのぼのしてしまいました。沈みかけたのかぁ〜。一生懸命水をかい出したのね〜。エンジンすらかからなかったのね〜。どこまで行ってもダメな人…。だけどそういうダメなところが好きなのよ…。


ハリケーン被害に遭った場所は、米国南部でも特に人種による経済格差の激しい場所。経済的弱者がどんな暮らしぶりをしているかを知るのにちょうどいいだろうと思われるのは、『評決の時 (A Time to Kill)』という映画の、サミュエル・L・ジャクソンの家庭を見ればよろしいのではないかと思います。マシュー・マコナヘイ演じる白人弁護士の家庭と、比較どころか比較対象にすらならない暮らしぶり。南部の貧困層の暮らしぶりをこれほどリアルに描いた作品は他にはあまりないんじゃないのかなあと思います。一瞬「これって現代の話?」と思われるかもしれないほど文明国アメリカのイメージとかけはなれてます。

今週末、9.11が再び巡ってきますが、あの時、(目だった)略奪行為が行われなかったことを考えると、いかにニュー・オリンズの治安が不安定かということがわかるかと思います。ブッシュの任期中、いったいアメリカはどれくらいの天災・人災に見舞われるのか、ちょっと考えただけでゾッとしたのでした。