ジョニー・デップ祭@自宅

ショコラ DTS特別版 [DVD]俄然もりあがってきました。ひとりジョニー・デップ祭り@自宅開催中。

まずは恒例の「ジョニー・ディップじゃないですから。デップですからー!!」DEPP、どこをどう読んでも「デップ」ですからー!

耳に残るは君の歌声』ようわからんかった。一部のフランス映画にありがちな、感覚で観る?タイプの映画なのかなあと。クリスティーナ・リッチの細い眉毛はヘンだ。(Ally McBealのクリスティーナも同じ理由でヘン。)彼女はやっぱり天然アーチマユゲがいい。相手役がジョニーだったのですが、うーん…白馬の王子さま?いったいなにを伝えたかったのか、私にはようわからん映画でした。正直に言わせてもらえば、駄作。あのサリー・ポッタ
ーが監督だというところで、絶対に娯楽映画にはならないということに早く気づけよ、私。という映画でした。

数年前にヒットした『ショコラ』。観に行こうと思いつつ、結局劇場で観られなかった作品。先日BSで放送されていたのを録画しそこねて悔しかったので、迷わずチョイス。ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)、アヌーク(ヴィクトワール・ティンヴィル)、アルマンドジュディ・デンチ)と、豪華なメンバー。

チョコレートスキーにはたまらない映画でした。出てくるショコラが全部おいしそうでたまらんかったです!最後、ヴィアンヌと敵対していた伯爵がチョコレート食い倒れ&爆睡するシーンでは「お願い、アタシと代わって!」って言いたくなるほどショコラがうまそーーーーなんでした。あのホット・チリ入りのホット・ショコラ飲みたい。あれってどうやって作るのかなあ…。

ルー(ジョニー・デップ)に関して言えば、さりげない演技が素晴らしい。人の心を開かせるのは上手でも、実は自分の心を開くのは下手なヴィアンヌ。街から街へ、自由気ままに生きてきたつもりのヴィアンヌも、ある意味ではまったく自由ではなかったことを、ルーが気づかせてくれる。

ヴィアンヌにもらったショコラを「ぽん」と口に入れてぼーりぼーり食べている時のルーの表情が辛抱たまらんかったです。美味しいものを食べるときって、顔がつい緩んじゃうのに、それをむりやり無表情に保とうとするところが、ああっ。たまらん。ヴィアンヌが自信たっぷりに「Your favorite.」とショコラを渡すのですが、ルーはそれを頬張って、うーん、美味しいねっていう顔をするのに首を振って「It's good, but not my favorite.」と返すあたり。ルーのさりげなーい言葉が、徐々にヴィアンヌを惹きつけていくあたりの描写が良かったです。よ、色男!アタシだってあんなこと言われたら「くっそー今度こそ美味いって言わせてやるぜ!」って闘志を燃やしちゃうだろうなー。ショコラを題材にしているだけあって、お料理にモレが出てきたのが印象的でした。うー、モレでお肉食べたい!作品中ではラムチョップにモレをかけてましたが、私は断然チキンにモレをかけたい派です。

サロン・ド・ショコラの季節が早く来ないかなぁ。来年は有給取って午前中に行こうよ、かつらっち!私はまたしても挙動不審者になりそうな予感です。

それにしてもジュリエット・ビノシュってあんなにイモ臭いねえちゃんだったのにどこをどうやってこんなに素敵な女性になったのか。Before Afterの世界。ダニエル目当てに観に行った『存在の耐えられない軽さ』のジュリエットのイモっぷりすさまじく、何度かここのブログにもそのいもっぷりについて語ったことがありますが、今やフランス人の女性で彼女ほど洗練された女性はいないんじゃないかと思われるほどの変貌っぷり。いもっぷりはすさまじくとも、演技がものすごくて、私の高校生当時、最も衝撃を与えてくれた女優の一人でした。無人島に持っていきたい映画を10本選べといわれたら、まず『存在の耐えられない軽さ』のランクインは間違いなしです。

この映画にはレナ・オリンも出ていて、ジュリエットとは先述の『存在の耐えられない軽さ』で不思議な三角関係を築いた、主演3人のうちの一人として登場していました。ジョニー・デップは『ショコラ』を経て今週末から公開の『チャーリーとチョコレート工場』に主演。チョコレートつながり?いろんなつながりがあるですね。

そういえば、『ショコラ』に神父さん役で登場するヒュー・オコナーはダニエル・デイ・ルイスアカデミー賞主演男優賞を受賞した『マイ・レフト・フット』で、ダニエルの子供時代を演じてたですね。あの映画、助演男優賞になぜ彼がノミネートされないのかと思ったほどすごい子役だなあと思った覚えが。今回の神父さん役はおちゃめ、かつ最もしみじみとしたセリフを述べる役どころで、「おいしいとこ総かっぱらい」という感じでした。エルビスを口ずさみながら箒を片手に歌い踊る姿が(笑)

ジュディ・デンチは言わずとしれたイギリスの名女優ですが、まさかこんなくたびれた婆さんとして登場するとは…!私の中では、彼女は『眺めのいい部屋』の安っぽい作家、エレノア・ラビッシュ役が一番印象に残っています。年とってもカッコイイと思う女優としてはジュディ・デンチヴァネッサ・レッドグレイヴソフィア・ローレン、ゴールディー・ホーン、アンジェリカ・ヒューストンあたりを挙げたいと思います。オードリー・ヘップバーンも老いてなお美しい人でしたよね。みんな素敵。

ジョニー・デップがいかに素敵かということを書こうと思ったのに、いつの間にか別の話になってるー!