だからイヤだっていうのに

[映画]春の雪 http://www.harunoyuki.jp/
サブタイトルを見た瞬間に大憤慨しました。Snowy Love Fallin' in Springってなんじゃそりゃー!!!!!!誰かちゃぶ台持ってきて!星一徹を連れて来て!今、すぐ、ここに!

Snowy Loveってなんだ!意味不明!噴飯!
Fallin'ってなんだ!略すな!
in Springってなんだ!とってつけたような春にするな!

英語のサブタイトルが欲しけりゃThe Spring Snowでいいじゃん!だれだこんな恥ずかしくてみっともないサブタイトルをつけたのは。第一、英語になってない。

なんで日本人はFallin'とかGettin’とか「’」が好きなのか。「g」をつけるだけだろ!そんなに面倒か、「g」を最後につけるのが。80年代じゃあるまいし、恥ずかしいからやめてもらいたい。

もーふんとにイヤだ!三島に対する侮辱だ、こんなサブタイトル。映画の出来もわからないのにこういうこと言うのもなんだけど、ほんっとーにイヤだ。今から白紙に戻してくれないだろうか、この映画の話。

じゃあ、山口百恵とか堀ちえみの『潮騒』はどうなのよ、あれだって三島作品じゃん、という話を持ち出す人もあるかもしれない。いいんです、あれは『潮騒』だから!これは『春の雪』だから問題なの!盲腸やだ!意味がわからなければ読み比べて理解していただく他ありません。


ところで、日本映画は最近、『亡国のイージス』だの『男たちの大和』だの『ローレライ』だの『戦国自衛隊』だの、大流行ですね。今、ミリタリーがキてるの?そのうち「かわぐちかいじの『ジパング』映画化!」なんてことにならないことを心の底から願っています(泣)お願いだからやめてー。

日本の戦争映画といえば『聯合艦隊』『零戦燃ゆ』などが思い浮かびます。『八甲田山』とか。あと、「おーい、水島、一緒に日本に帰ろう」の『ビルマの竪琴』ですかね。今の時代では『ミャンマーの竪琴』になるんですかね??…しっくりこない。

今どきの日本人俳優って、制服が似合わないんですよ。首が細くて肩が薄いから。あと、顔が良くても凛々しくないのがダメ。昔の日本人、ものすごく凛々しい顔つきしてますよね。ああいう顔つきの人、今見つけようと思っても見つからないだろうなあ…。その時代にしか存在しない顔つき、その時代にしか育まれない顔つきってあると思うんだけど、昭和初期、戦時中の日本人の男性はほぼ皆いい顔つきしてます。ハンサムじゃなくても、凛々しいの。

あ、それから結構レアな作品でフランキー堺の海軍喜劇映画最高。「フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗」や「フランキー・ブーチャンの殴り込み落下傘部隊」「フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦女護が島奮戦記」の3作品。これ、アホくさくてすごく好き。でも最後は単純に「ワハハ!」で終わらないところが軍隊モノ。これからどうなっちゃうんだろう、あのおバカさん二人…。って感じのラストシーン。さんざん笑った後だけに切ない。

文芸座あたりでフランキー堺のオールナイトやってくれないだろうか。見たい。