疾走

本日のランチ。なすの角切りとじゃこにオリーブオイルをにょろー、とたらしたものをレンジでチン。ゴハンの上にのっけて、かつぶし1袋とごまをふりふり。昆布ぽん酢をかけてまーぜまーぜ。うっわー…まずそう…。ところがですね。恐ろしいことにですね、なんとなく食べれちゃったんですよ。自分の味覚が信じられません。

会社の入っているビルのスターバックスで、「TOFU CRACKER」なるものを発見。お買い上げの後、ぼりぼり食べてみたらば、案外美味しかったんですよ。原料はおからで、きなこフレーバー。むぅ…美味いような気がする。たぶん美味い(笑)http://www.starbucks.co.jp/ja/promotions.htm 自信がなかったので、同僚におすそわけ。そろって「むまい!」との感想だったので、美味しいということに。

最近、チャレンジングな食事が続いております。


疾走 下 (角川文庫)疾走 上 (角川文庫)■「疾走」上・下巻 重松清
本の雑誌で絶賛されていた作品、ようやく文庫化されたので購入。土曜日から読み始めて夕べ完読。おはずかしながら、重松清作品を読むのは初めてだったり。

なんかねー…重いよ。重すぎる。悲しすぎる。生きていくってこんなに悲しいことばかりだっけ?こんなに誰も信じられないんだっけ?人生の行く先って一瞬の出来事で決まっちゃうんだなあ。

カビ臭さと体臭、体液と血のにおい。シュウジの人生にまとわりついたにおい。それを振り切るようにシュウジは走る。突っ走る。そんなに生き急がなくてもいいのに、子供でいればよかったのに、周囲は彼が子供のままでいることを許してはくれなかった。

まるで天からシュウジの生き様を見下ろしているように語り部シュウジの物語を語る。淡々と、事実を述べていく。シュウジの生き様を残酷なまでに冷静に、あるがままを語る。下巻に入ってから、シュウジの疾走度は加速していく。ぬかるみにはまっても走る。ページからページを駆け抜けていく。

読み終わった後の脱力感と虚無感は何かに例えようもなく、とにかく悲しかった。だけど、最後の最後で、ほんの少しだけ救われる気分になる。だからといって「良かったね」というエンディングではないし、これから先、物語に出てきた人たちがどんな人生を歩んでいくのかを考えると苦しくなる。彼らが幸せな人生を歩むことを願わずにはいられない。

タラタラ日々をすごしている中高生に「一生懸命生きろ!」といいたくなるような作品。でも実際には中高生には刺激の強すぎる内容かも。

きょうの料理
常々思っていることだけど、NHKはこの手の人を探すのが上手だな。絶対プロデューサーがそっち方面の人に違いない。と勝手に判断。

1・きょうの料理の講師、痛い、もとい、板井典夫。通称っていうか自称マロン。
2・編み物の広瀬先生。
他にも假屋崎省吾や美輪サマの番組も他の局には及びもつかないくらいNHKは特集を組んでいる。

しかしマロンちゃんの番組…。相方の後藤アナウンサーがとても微妙。今夜の番組の様子。

後藤アナ「こうやって見ると皮をむいたらっきょうって愛らしい〜♪」
マロン「あはは、愛らしいですよねえ〜」

と、マロンがらっきょうをぴょこんと上に向けると、なんと二人そろってキャッキャッ♪とはしゃぎはじめたではありませんか!なんなのこの人たち!大爆笑。他の料理番組とは違った微妙なスリルが楽しめる「きょうの料理」。ぜひ皆さんもあの微妙な空気を味わってみてください。

板井典夫公式サイト マロンズ・ネット:http://www.marons.net/
きょうの料理http://www.nhk.or.jp/partner/cooking/