赤い靴〜じゃなくて赤い彗星。

前日からなんとな〜く頭痛をひきずりつつ起床。横浜へ。友人の「ぶー」と元町で待ち合わせ。25キロも体重が落ちたというので、見てもわかんないかなーと思ったけど、ぜんぜんそんなことはなく、顔つきはぜんぜん変わってない。なによりも、ぜんぜん病気した人には見えない、ということが喜ばしい。

元町を歩くも、ランチできるようなところがなくて中華街へ流れる。人ごみすごっ!エビチリが食べたいというので、セットメニューで食べれるとこへ入ったら、量が…(泣)ぶーもアタシも食が細くなったので、「とてもこんな大量のメシはくえません」状態。しかもあんまりおいしくなかったんだよねー…。ほんとうは焼きそばの美味しいという店に行きたかったんだけど、すごい行列であきらめたんだよねー…。結局、エビチリすら完食できずに店を出ました。中華街でおいしくないものにあたるとどうしてあんなに悲しい気分になるんだろう。

脳卒中で脳のどこやらがあぼーんしてしまうと、記憶というものが若干壊れるらしく、覚えていることと覚えていないことがあるらしい。ぶーには別れたヨメと、一緒に出て行ってしまった子供がいる。倒れた時、実家のご両親が元ヨメと孫を横浜まで呼んだのだそう。意識が戻ったとき、ヨメのことは思い出せなかったけど、子供のことは覚えてて、「おい、あれは誰だ」と聞いたそうな。子供は「えっ、父ちゃんぼくのこと忘れちゃったの!?」と狼狽したらしいけど、「オマエはわかるけどあれは誰だ」という話になってえらい騒ぎになったらしい。よくアタシのこと覚えてたね、と言うと「思い出す人もあるし思い出さない人もいる」だそうな。私は思い出されたラッキーな人のうちの1人だったらしい。

それから仕事のこと。船が好きで船乗りになったのに、船に乗れなくなってしまった。「艦船不可」印が押されたとのこと。これが押されるともう仕事で海へは出られない。タバコは煙がイヤになったし、酒もほとんど飲まなくなった。食事も「お腹すいた」という感覚もあまりないらしい。思い出さなくてもいいことはともかく、思い出さなくちゃいけないことで思い出せないことがあるといまだに戸惑ってしまうらしい。「出てこない言葉も多いし、数分前に話したことも覚えてないことがあるからごめんね」とのこと。確かに何度もつかえて話すし、ちょっとその言葉違う、という会話の食い違いもある。でもね。そんなのどうでもいいよ。何回でもしゃべるよ、アタシおしゃべりだから。元気になっただけでいいよ。

と、歩きながらしゃべりながら、伊勢崎町へ。本日のメインイベント『Zガンダム 星を継ぐ者』を観るために映画館を探す。コンビニでお茶とお菓子を買って、伊勢崎町の小さな劇場でZ鑑賞。「映画観るの久しぶりだー!しかもガンダム!」と、ぶーは大喜び。Zのことは覚えているらしく(笑)「どうでもいいことは覚えてるんだよなあ」と苦笑。

映画はすごい面白かったです!スピード感がなんともいえません。微妙なところで終わってたけど、10月公開の第2弾『Zガンダム 恋人たち』に続きます。

ファーストガンダムの映画版と同じく、テレビシリーズからの画像と、新しく挿入された画像とが入り混じる構成。画のきれいさや線の太さの違いが入り混じるので違和感があるけど、まあ、それはそれでいい。声優さんもだいぶ変わったことだし、いっそ全部画も新しくしちゃえば良かったのにと思ったけど、今思い返せばあの手法だからこそ、Zをリアルタイムで見た人の心に訴えかけるのかもねーと思ったり。

シロッコがちょろっと出ただけでちょっと不満足ですが、まあ次回作では暴れてくれることでしょう。ほんの1〜2分の登場だったもんね。久しぶりにジュピトリスなんて単語を耳にした。

不満といえば、ジェリド@ボクちゃんの人生を決定づけたライラ・ミラ・ライラの登場があまりに少なかったこと。あっけなかかった。TVシリーズではかなり印象深い人物なだけに、これで終わりかよ!?みたいな部分があったことは否めない。

映画のどこが良かったかというと、モビルスーツ戦の激しさ。特に地球降下の場面はTVシリーズ同様にわくわくした。ジャブローでのモビルスーツ戦もかなりイカす。とにかく百式最高ー♪性能的には大変にアナログなモデルだけど、武器で応戦するのではなく、キックかましたりするのはシャア様ならではの動きかと。赤い彗星時代を思い出すわ♪ほれぼれ。レコアのおシリを触ったとしても許す!アムロとの再会の場面はなぜあんなにキラキラしていたのか不明(笑)

笑える場面といえば、誰も彼も今際の際に女のことしか考えてないのが笑える。カミーユの父親は愛人のマルガリータ、カクリコンは婚約者のアメリア。ファーストガンダムでもよくこういう場面があったっけ。いわゆる富野悠由季節炸裂。

Zと『逆襲のシャア』が密距離にあることは広く知られている通りですが、「重力」と「地球生まれ」いう言葉がZでも逆シャアでも重要な役割を果たしているですね。「重力に魂を縛られた人間」「重力ってすごいな」「地球生まれはスペースノイドの言うことを聞け」「地球生まれというだけで出世するのか」などなど。むっか〜し開いていたシャア様考察サイトを期間限定で復活させようかなあ。私、つくづくシャア様が好きなんだな(笑)

逆シャア』最高ですよ、あのヘタレ具合が!あの軟弱者具合が!妹があの場にいたならば「おにーさまの軟弱者ー!」と平手の1つや2つ食らわせていたんじゃないのかな。でもセイラはおにーさまにはそんなことはできないかもな。今夜帰宅したら『逆シャア』観よう♪

Zガンダムをを堪能してぶーとお別れ。またねー秋にはZ第2弾観ようねー…っていうか気分悪い。片頭痛勃発。映画館の冷房が強すぎたのが悪かったんだと思う。帰り道、素直に関内から根岸線で横浜まで行って東横線に乗ればよかったのに、既に片頭痛で思考回路がおかしくなっていたものか、桜木町東横線に乗り換えようとして下車。ところがみなとみらい線直結になって、駅がクイーンズスクエアの地下3階だというではありませんか!なにー!?東横線桜木町駅ってなくなったの!?知らなかったYO☆

吐きそうになりつつ、桜木町駅からみなとみらい駅まで歩く。歩けども歩けども着かない。やっと着いたかと思えば各駅停車が続いて死にそうになる。ようやく急行に乗り込み、オエーっとなりながら渋谷へ、さらに井の頭線に乗り継いで帰宅。死ぬ…。2時間しても吐き気と頭痛が酷くなるばかりだったので病院へ。そしたら日曜の夜間ということであるべきはずの薬もなく、睡眠薬のキッツイやつを筋肉注射され、家に帰された。だって!薬ナイっていうんだもん!ヤブー!

「いつも何飲んでるの?イミグラン?ここにはないなあ。注射は何やったことある?スマトリプタン?それもないんだよねえ…じゃあ眠剤使おうかな。すぐに眠くなっちゃうから、気をつけて帰ってくださいね」とのこと。眠剤ブッスー。治療?終了。預かり金で5000円を支払う。清算は後日。自宅まで歩いてる間、ぜんぜん眠くならなかったので「眠剤のくせに効かねー!」と憤慨していたのですが、布団に入ったとたんに眠ったようです。そこから先の記憶がナイ。

金曜日から日曜日の夜まで、よく遊び、よく動き、よく体調を崩しました。濃ゆい週末でちた。