梨園の妻。

遅ればせながら、中村獅童竹内結子のデキ婚。どうかな〜どうだろうな〜…。もし竹内結子が産後も女優を続けていくなら長続きしないだろうな。坂東八十助近藤サトの泥沼夫婦なんか、その典型だったんじゃないだろうか。中村橋之助三田寛子がうまくいっているのは、三田寛子が芸能界引退というわけではないけれど、芸能人としての活動をしていないからだろうなー。

梨園、特に幹部以上の役者に嫁ぐにはそれ相応の覚悟が要ると思う。何しろ、歌舞伎役者は毎月25日間近く休みなしで行われる超ハードなスケジュールをこなすので、まず第一に夫の健康管理は絶対。それから、跡継ぎになる男の子を産まなくちゃ。男の子が生まれたら、稽古に次ぐ稽古に次ぐ稽古に次ぐ稽古の送り迎え、学校に行くようになったら学校にも送り迎え。その間も夫の健康管理、生活管理、ご贔屓筋関連の管理。万が一襲名なんてことになったらもう大変。お世話になっている歌舞伎座のすべてのかたがたにご挨拶、引き出物の選択から発注から宛先から発送から礼状から何から何まで妻の仕事。しかも伝統芸能だから、「歌舞伎については何も知らないんです」では許されない、と。日々お勉強。梨園の慣習や言葉づかい、場にふさわしい装いだって全部学ばなければならない。その習得がものすごく大変だから、歌舞伎役者の娘としてうまれた女性は、どこかの歌舞伎役者に嫁ぐ、という図式ができあがる。歌舞伎役者の家に産まれれば、努力して学ばずとも一通りのことはわかってるから。しかも幹部の娘と結婚すれば、いずれは幹部になれるかもーっていうこともあるわけで。ある意味、政略結婚みたいなものかもしれない。

というわけでですね。竹内結子がこういう覚悟をすべて決めた上で獅童と結婚すると言っているのかるのかどうなんか。ということです。獅童、応援してただけにちょっとショックだ。いや、ちょっとどころかかなりショックだ。おかげで今日までこのネタに触れられなかったじゃないか。

以上の理由から、歌舞伎とまったく縁のなかった世界から梨園に嫁いだ三田寛子は本当によくやっているなーと尊敬。

27日に歌舞伎座に行ってきまっす!昼の部は、早起きできたら今週の日曜日に並びまっす!いよいよ3ヶ月にわたる中村勘三郎襲名披露公演もラストスパートです。今回の襲名には、七之助のタクシー事件から始まり、5月公演初日に野田秀樹が交通事故に遭ったり、獅童のデキ婚と続き、いろいろなハプニングがあったように思います。それら全部背負って、何事もなかったかのように毎日公演をしているわけですから、やっぱり勘三郎さんは器が違うなーと思うのでした。

■本日の鳥肌実
なんか最近よく似た人をポスターで見かけるなーっておもったら本人でした。 http://www.walkerplus.com/movie/report/report3418.html?identifier=pickup5 鳥肌実の映画主演作品『タナカヒロシのすべて』に関するインタビューを読んでみたら、「カルト芸人・鳥肌実って書いてあったYO。↓ほらね↓

カ、カルト芸人ー!そうか、カルト芸人だったんだ…。そういわれてみればそうかとも思うんですが、なんとなく全国のライブハウスを回るっていうアレじゃないですよね、その肩書きは。カルト芸人っていうと「カルト芸人=猫ひろし」とか「カルト芸(能)人=ピエール瀧」とか「カルト芸人=江頭2:50」とか、そういう響きな感じがするんですが、鳥肌実もついに芸人の仲間入りなんですね。ちょっと遠い目になってしまいました。

■『戦国自衛隊』完成披露
六本木ヒルズで完成披露が行われたとのこと、江口洋介鹿賀丈史のインタビューについて。(←ズーム・インSUPER)

この映画、東富士演習場で撮影されたんですが、江口洋介鹿賀丈史がオフの時間はどうやってすごしたかということを訊かれ、「不摂生しようにも、雀荘もない、周りになん〜にもないからね!」みたいなことをゆってました。駒門もしくは板妻駐屯地付近なら飲み屋も雀荘もあるんですけど。キャンプ富士付近に行けば「擬似異国情緒体験」も楽しめたんじゃないかと思います。あそこ日本じゃないし…。

下界(御殿場駅周辺)では週末になると、ドル札しか持ってない不慣れな米軍の新兵たちが「ドルをやるから円と換えてくれ!チェンジ!チェンジ!」と迫ってくることがあります。今どき米ドルで喜ぶやつなんか、いないって。(慣れてる兵隊さんはいろんな国の金を常に持ってます。)無視すればいいのに、「きゃー、外人さんに声かけられたわー、かっこいー♪」と金髪を見ればイケメンじゃなくても喜ぶ婦女子がどこの田舎にもいるので、いろんな間違いが起こるわけですね。持ちつ持たれつ。キャンプ富士はかなり隔離された場所にあるので(ろくにバスも通ってない)他所に比べれば間違いの率は少ないと思われますが。…って何の話!?ああ、『戦国自衛隊』の話だったのか…。

この映画、エキストラに5000人使ったそうですね。エキストラといえば、うちのひいじいさん、暇な時にエキストラ募集があると必ず行ってたそうですよ…。いわく、『俳優が見られる、弁当がもらえる、運が良ければ金がもらえる』だったそうです。お茶目なじいさんだったらしいです。私が2歳の時に亡くなったので、あんまし覚えてないですが。

さて、豆知識。正式名称は「東富士演習場」ですが、地元では「大野原(おおのっぱら)」と呼ばれています。たしかに巨大な野原だもんね。