勝手にCary Elwes祭。

SAW ソウ DTSエディション [DVD] GWも終盤にさしかかり、昨夜から勝手にCary Elwes祭をやってます。アメリカに移住して15年以上経つのに、英国英語が全然抜けない頑固さが好きさー好きさー。

手始めに、『SAW』http://sawmovie.jp/ から。ちょーこえええええーーー!!!これ、ネタバレすると全然面白くないんで、オフィシャルサイトにも書かれてた「シックスセンス」と「ユージュアル・サスペクツ」のエッセンスを盛り込んだ内容とだけ申し上げておきます。かなりの衝撃作です。細かいツッコミはナシの方向で(笑)いろんなSAWが出てきますよ…。なんで夜中に観ちゃったかなー!ケアリーがええ具合にオッサンです。マジ怖いから!真夜中に見ることをお勧めします。怖さ倍増。あと、監督が若くてビックリです。音楽はずーっとNine Inch NailsとかKORNっぽいインダストリアルなやつが流れてて不気味なのなんのって。思い出しただけでゾゾーとします。


続いて、久しぶりに若くて可愛くてプリンス・チャーミングなCaryを観たくなったので『プリンセス・ブライド・ストーリー』を。Robin Hood: Men in Tights [VHS] [Import] より前に作られた作品で、多分これで彼はメジャー路線に出てきたような記憶が。ロビン・ライト(現在はロビン・ライト・ペン)がバターカップ姫、ケアリーは農夫⇒海賊⇒姫を助けるヒーロー、ウェスリー。子供の頃に読んだおとぎ話の世界がそのまんま映像化されてます。

語り部ピーター・フォークで、これがかなり味わい深い。テレビシリーズの「Chicago Hope」でガイガーを演じていたマンディ・パティンキンは姫を誘拐した三人組の一人でスペイン人の剣士、イニーゴ役。「My name is Inigo Montoya, you killed my father. Prepare to die.」という名(迷)文句を残しています。イニーゴとウェスリーの決闘はかっこいい♪二人ともにっこり笑いつつ強いっていうとこがミソです。ここの会話で「don'you?」というケアリーの台詞があるんだけど、ここ、文法的には語尾が下がるはずなんですが彼は上げてる。気取ってる感じが出ててかちょいーのよ♪

アンドレ・ザ・ジャイアントも出てるよ♪心優しきジャイアント。しかしでかいなー。顔だけでもケアリーの4倍はあるな。はまり役だと思います。あとはビリー・クリスタルとキャロル・ケインが魔法使い夫婦役で出てます。他にもいろいろ。この作品があったから、後にメル・ブルックスが『ロビン・フッド キング・オブ・タイツ』の主役にケアリーを抜擢したらしいです。納得納得。華奢な体型なのに軽々とお姫様抱っこをしてしまうあたり、つくづく彼はプリンス・チャーミングを演じるために生まれてきたような俳優だなーと思うのです。監督はロブ・ライナー。彼のこういうロマンチック路線作品は好き。


クレイドル・ウィル・ロック [DVD]次ー。『クレイドル・ウィル・ロック』。大恐慌時代のアメリカ。金持ちは金持ち、貧乏人は貧乏人。誰もが声高に「ファシズムは敵だ!」と叫ぶ時代。そんな時代の舞台俳優たちとパトロン・パトロネーゼを描いた作品。ケアリーは舞台のプロデューサー、ハウスマン役。資金作りのためにパーティーに出たり、パトロネーゼをひっかけたり?といいご身分。この人、なぜか若い頃からちょびヒゲが似合うんだよな…。

ハウスマンは超いい加減なプロデューサーで「興行が打てればそれでいーんだー」的な人なんだけれども、いざ政府の圧力がかかって舞台の初日がキャンセルされると大奮闘する。「幕を開けるんだ!」と必死になる。おちゃめな懇意のパトロネーゼ(ヴァネッサ・レッドグレイブ)を上手くあしらって興行できる劇場を探し出し、幕を開ける。ここに至るまで、「彼は本当に舞台人なの?」という怪しい人物なんだけれども、幕を開けるんだ!と奔走する姿は本物の舞台人。批評とか、収入とか、そういうものを全て捨てて、とにかく幕を開けるためだけに彼は突っ走る。これって東京サンシャインボーイズの『ショウ・マスト・ゴー・オン』の進藤(西村雅彦)の姿に通じるものがある。(←こっちは「なにがなんでも幕を下ろすな」だけど。)

ケアリーの出番は少ないけど、登場する度に面白い。いつもアゴがツーンと上を向いていて高飛車なのなんのって(笑)最後の舞台の場面は舞台好きにはたまらないものがあるんじゃないかと。(ケアリー出てないけどね…。)しかし過去最大級にウエスト太い…。あれは自前のハラなのか?登場人物がゴージャス。ジョーンとジョンのキューザック姉弟がまたもや共演。ほんと仲いいな、この二人。


コレクター [DVD] 次ー!『コレクター』。連続誘拐殺人事件にまつわるストーリー。モーガン・フリーマンとアシュリー・ジャドが主演。ケアリーは刑事役で出演。彼の最大の難関というか泣き所というか、アタシにとっては最大の魅力なんだけど「英国英語」が、無理やり南部訛りに(泣)がんばってるんだけど、ところどころ「これは南部訛りじゃない!!」というトコがね…orz。X-Filesのフォーマー役ではけっこう米国英語が板についてたけど、さすがに南部訛りは難しかった模様。

かつては「事件に巻き込まれる普通の人」役が多かったのに、X-Files出演後は「もしかして変態?」っていう役どころがキてるかも。顔が綺麗すぎるからどこかおかしいんだ、きっとそうに違いない。(←自己完結)そういえば右頬のほくろがいつのまにか無くなってるな。とったのかな。アタシもデコのやつとりたい。

この『コレクター』ってタイトル、変。原題通りに『Kiss the Girls』でいいじゃん、と思いました。