黒蜥蜴と再会

土曜日早朝。ミクシィ見てたらトレンドマイクロの自動アップデートがダダーっと画面を通り抜けてフリーズ。んん…????CPU稼働率100%!?なんだそりゃー!とりあえず待てど暮らせどフリーズ状態だったので、お出かけ前に主電源を落とすことに。

銀座へ。売り切れてしまう前にお気に入りのパン屋さんでパンを買い込む。ふー、満足満足。

そして美輪サマと高嶋兄の舞台『黒蜥蜴』にGO!2年ぶりの舞台でしたが、いやーもー最高。前回は咳でむせるやつはいるわ、笑点の着メロを鳴らすやつはいるわ、美輪サマー!と叫ぶババアがいるわ、最悪の舞台だったんですよ…。今回の客の点数は100点です。うるさいくらいに携帯の電源切れ、マナーモードも禁止、咳をするときはハンカチで口元をおさえろ、とアナウンスが入ってました。張り紙もいっぱいあったし。いつものことですが、美輪サマの舞台なので客のマダム率激高。

ロビーで恒例のお花観賞。例のごとく三島威一郎さん(三島由紀夫のご子息)からのお花が真ん中で。及川ミッチーからは大輪の深紅のバラ。多分ローテローゼ。ミッチーからのお花がいちばんゴージャスでした。(写真参照よー)


今回は友人にチケットを取ってもらったのですが、1列目の左はじだったんですわ。舞台の1列目って、よさそうな感じがするものの、近すぎてセット全体が見えないという難点も。私は2度目だったので、だいたい見えないところでもなにをやっているかというのがわかったけど、一緒に行った友人はそれが不満だったっぽい。

ところで心配していた美輪サマのスゴイ香水もむせかえるほどではなかったのですが、途中香水を撒くシーンがあり、しかもそれを大きな扇でばっふばっふ扇がれたんですね。さすがにあそこは卒倒しそうになりましたが、黒蜥蜴様のためならガマン。

前回も美輪明宏高嶋政宏木村彰吾だったのですが、今回もキャストは同じ。前回とほとんど変化はなかったものの、多少笑いの部分が強調されていた感じ。私の席が1列目の左はじだったということもあり、高嶋兄の足(←超長い)の間から美輪サマの顔がのぞいてみえるという感じで、それはそれで貴重な体験だったかと。

でもいいわあ…。明智小五郎と黒蜥蜴の純愛。究極の純愛ですね。江戸川乱歩の原作とは全く違う別作品といっていいと思います。いわゆる二次創作の類になるのだと思います。あの台詞まわしがたまらんです。ミシマイズムの極みです。あーいいもん見たあ…。うっとり。しばし現実逃避させていただきました。

美輪サマの美貌もさることながら、麗しい裏声で、滑舌良く繰り出される台詞がすばらしい。江戸川乱歩の怪しい世界が三島由紀夫によって妖しい世界になり、それを美輪明宏が演じることによって妖艶な世界を醸し出す、と。三島文学の極み(と勝手に私が思っている)ですが、相手に触れない愛というやつがいいんですよ。それが『黒蜥蜴』の真骨頂。
「好きだから殺すの!私が私でなくなることが許せないから殺すの!わかって?好きだから殺すの、好きだから、好きだから」と、泣き崩れる黒蜥蜴。明智明智で、息絶えた黒蜥蜴の手をとって頬にぴたりと当ててその死を悼む…と。黒蜥蜴が死んで初めて彼らは結ばれるんですよ(泣)悲しいんだけどとても美しい場面。

美輪サマはもちろん素晴らしいんですけど、高嶋政宏がイイんですよこれがまた。声が渋い。タキシードがよく似合う。黒地にピンストライプのスーツのポケットから赤いチーフをのぞかせて。久しぶりにタキシードを間近で見たわ。ウフフ…。最近視力が落ちたから、最前列で美輪サマも高嶋兄も見れて良かったー♪よく見えたもん♪舞台全体を楽しむという意味では、ちょっと最前列はいただけなかったけど、まあ、役者をかぶりつきで見れたという点では2度目だし良かったかなって。 

三島が美輪サマのために創り出した、美輪サマだけが演じられる役。これからも見る機会がある限り見たいわん。ほんっと『黒蜥蜴』ラブ。美輪サマかぶりつきで見られたので大満足でした。あー…もういっかい観たい。あーええもん観たー。

セットの豪華さも『黒蜥蜴』の見どころですが、最後の場面はあいかわらずキンキラキンで素敵でした。しかし、高嶋兄の演技もスゴイ

と、その頃つくばではミヤマGt.企画でレコ発ライブやっていたのでした。そっちも行きたかったなー…。夜中、ミヤマ星から電波届く。チッ。なんだよ楽しそうじゃん…。

帰宅後テレビを観なかったのでトレンドマイクロの不祥事に気づかず、PCが不調であることが激しく気になって気になって仕方がなかった。原因はやっぱミクシィ?それともいきなり主電源を落としたから?って思ってた。(冷静に考えればそんなはずはナイ。)
就寝。