わけもなくブルー。

会社行くのが嫌だー…。すごい嫌。今日から気持ち切り替えてがんばろーって思ったのにね。ちゃんと行ったけど。やる気が出ないというか、何もかもがイヤん。どうしちゃったのかなーって思う。自分でも。

本日のニッチュー関係。取引先が被害に遭遇。所用があって上海に出張中の上司に電話。周囲に日本語を聞かれるのがヤバイらしく、彼にしては言葉少なに電話を終える。会社にも嫌がらせのメールが届いてる。

World Won't Listen

World Won't Listen

こんな日にはやっぱりスミスさ。ねえ、モリたん。おまけに宮沢賢治キター。


ちいさな自分を劃ることのできない
この不可思議な大きな心象宙宇のなかで
もしも正しいねがひに燃えて
じぶんとひとと万象といつしよに
至上福しにいたらうとする
それをある宗教情操とするならば
そのねがひから砕けまたは疲れ
じぶんとそれからたつたもひとつのたましひと
完全そして永久にどこまでもいつしよに行かうとする
この変態を恋愛といふ

そしてどこまでもその方向では
決して求め得られないその恋愛の本質的な部分を
むりにもごまかし求め得やうとする
この傾向を性慾といふ

すべてこれら漸移のなかのさまざまな過程に従つて
さまざまな眼に見えまた見えない生物の種類がある
この命題は可逆的にもまた正しく
わたくしにはあんまり恐ろしいことだ
けれどもいくら恐ろしいといつても
それがほんたうならしかたない

さあはつきり眼をあいてたれにも見え
明確に物理学の法則にしたがふ
これら実在の現象のなかから
あたらしくまつすぐに起て

明るい雨がこんなにたのしくそそぐのに
馬車が行く 馬はぬれて黒い
ひとはくるまに立つて行く
もうけつしてさびしくはない
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軌道をすすむ
ラリツクス ラリツクス いよいよ青く
雲はますます縮れてひかり
わたくしはかつきりみちをまがる

これ、『春と修羅』だったか、『小岩井農場』だったか。どっちだろう。テキストだけとっておいたからどっちだったか思い出せない。