いぬ屋敷ほいどの間。

ナースほいど&留学生ビル君

■禁じ手で『薄桜記』@テアトル新宿
銀座でも観た作品でしたが、前半のストーリーを受けつけない+朝は病院に行ってたというわけで、禁断の途中入場。ラスト30分を観賞。素晴らしい。丹下典膳の片手片足の勝負。雷蔵様の幽玄の極みがここにある。堀部安兵衛の助太刀。彼が密かに思いを寄せていた典膳の(元)妻が、今際に残した言葉から、吉良邸討ち入りの日が決まる。典膳とその妻の死を看取っている堀部の姿に「高砂や…」が被り、討ち入りの衣装を身に纏った彼と、13歳の少女の婚礼が行われる。典膳の妻に対する想いを抱えながらの結婚。婚礼を挙げたその晩に、少女を未亡人にすると知りながらの結婚。堀部は勝新なんですが、この作品の彼は本当に素晴らしい。とにかく表情が細やかなの。勝新は豪胆なようで繊細な人だったらしいという話をどこかで読みましたが、この作品を観ると「うんうん」って頷くと思います。

■続けて『大菩薩峠』@テアトル新宿
これ、やっぱり3部作の1作目が最高。机龍之介は矛盾の塊、狂気の人なのに、どうして人は彼に惹き付けられずにはいないのか。照明が素晴らしい。龍之介と刺客たちの勝負、雑木林の中で雷蔵様の顔は見えなくとも、刀身にだけ光が当てたっている場面。ほんっとーーーーーーーーに素晴らしいです。照明さんの存在を、あまり重要に考えたことがなかったのですが、『大菩薩峠』を観て照明さんのワザとはすごいものであると認識した次第です。雷蔵様の着流しが最高潮にカッコイイ作品でもあります。特に後半で着ている白?シルバー?の生地に馬の絵を染め抜いたやつね!堪能しました。

終了後、池袋に移動。

■『いぬ屋敷 ほいどの間』@池袋手刀
わーい、郡山のみんな、待ってたよーん♪大入りの手刀。

トップバッターは『堕天使』。前回、郡山で観た時は、ほいどアニキとhiro殿下のデュオ編成だったけど、今回は魚屋のマモルさんを加えてのトリオ編成。あいかわらずストイックで!シブ!芯にスタイルがバシーっと通ったこういうバンド、最近少ないと思う。見かけのスタイルだけなら誰でもできることだし。マモルさん、全然ギャグ入ってなかったけど??むしろかっこいかったよ??別人?幻?hiro殿下のロイヤル・ギター、ほいどアニキの入魂のドラム。また観たーい♪

次、『ビル』。ビルのライブを観るのは3回目?(仮)も取れて毎回確実に良くなっていくですねー!ビル君もすっかり日本に馴染んだようですが、あいかわらずカメラには首から上が写ってくれません。今日もカオナシ。私は『Who Are You?』が一番お気に入りです。テルミンも絶叫してました。おふんどしを作成した際、プリントアウトを頼んだ友人に、「アナタのプリンターから出力されたものは、今こうやって使われてるのよ♪」って見せてあげようと思い、ビル君のおふんどし激写。セクハラ寸前。むしろ寸止め。

そしてナース登場!ミセスほいどキター!ものごっついかわいいな!?(笑)本日、「ほいどの間」ですから。主役ですから!今度、婦長さんになれるよう、ピンを2本プレゼントいたしまする。

で、三番手は『Cokescrew』。博彦君による、ぼくの好きなものシリーズが秀逸(笑)王将ー!王将ー!トンボも好きだったんだね。初公開となったGS風の曲、良かった!Cokeが面白いのは、どんな曲をやっても違和感がないところ。ラストはおなじみの『早朝ソフトボール』、まだまだバックー!でグレート歌舞伎を飛ばさせていただきました。(我自由丸さんゴメン…。)

次、『ブルースビンボーズ』。演奏の後で、アキヤマさんとサダさんとお話させていただいてた時にもお二人に言ったんですが、たとえ隣の人が見知らぬ人でも、肩組んで横揺れしたくなるような音楽。楽しいー!ボンゴなども鳴り響く中、わたくし、ノリノリ。と、ここでワタクシにオ"エ"ー!の悪夢が再び…。会場前にアリナミンVを飲んでいたにも関わらず、体調はいつも以下に違いなく、しかも人酔いしたらしい。うー、頭痛までするー…。

仕方なく、トリの『SAMURAI』は階段で聴く事に…。スビバセン…。一曲終わるごとに大歓声が階段まで響いてきた。観たかったけど、ちょっと会場が酸欠気味だったこともあって、おとなしく階段で。チビちゃんと戯れたひと時。

打ち上げもろくに出ないまま皆さんにお別れしてしまいましたが、今年最初のライブ、楽しかったです♪次は来週かぁー?その前に水曜日のビンボーズにいければ。