野田版・鼠小僧

野田版・鼠小僧

さむいすね。昨日もらった吐き気止めが効いたっぽい。昨夜七転八倒してたのが嘘みたい。ほっ…。一安心。だって遊びたいじゃん、週末。しかし寒いのぅ〜…。みぞれがブンブン降ってました。しかもナナメ方向で。

シネマ歌舞伎『野田版・鼠小僧』http://www.shochiku.co.jp/nezumi/
12月に買った前売り(日時&席指定)のチケット、よりにもよって今日だったので1滴真下(←ウチのPC、まだ一発変換できない)。さむむむ!本気で1800円を棒に振ろうかと思うくらい寒かった今日の朝。でも行ったよー。

この作品は、平成15年に野田秀樹歌舞伎座の8月歌舞伎用に書き下ろした『野田版・鼠小僧』をデジタル撮影したものをノーカットで上映するというもの。去年の劇団新感線による『髑髏城の七人(アカドクロ)』と同じ?なのかな?(その時の感想はこちら

肝心の芝居はすごーくすごーく面白かった!笑って笑った1時間30分、残り20分はジワー…っと。鼠小僧じゃないのに、成り行きで鼠小僧になってしまったドケチの棺桶屋、三太。とにかく「金!金!金!」トシヨリとか病人を見つけると「おまえさんはもうすぐ死ぬから今のうちにウチで棺桶つくっときなー!」と声をかけるほどのアキンド一直線の守銭奴。それが成り行きで鼠小僧に。しかもふとした間違いで12月24日に八百八町に小判の雨を降らせてしまった…と。名前は三太、12月24日。おわかりですね??

まあ、とにかく勘九郎がよく喋る、動く、跳ねる。昔、ドリフのコントによくあった、壊れる家、みたいな舞台装置にもわくわくした!屋台崩しっていうんですか、あれ。舞台は花のお江戸のはずなのに、話が12月になるとクリスマスのバナーが舞台に張られてたりしてお遊び心満点(笑)舞台装置で何が面白かったって、沈む家!さっきまで舞台だった家屋敷が沈んで瓦屋根が舞台になるのー♪あれはすごかったなあ。最後、お白州の場面、登場人物が全員瓦屋根からお裁きを眺めて野次を飛ばすんだけど、あそこも面白かったなあ。

橋之介の善人面して実は悪人ってパターン、好きだなあ♪彼、案外ああいう役が似合うんだね!(今頃気づくな。)七之助もフットワークが軽くて尻軽な町娘役がはまり役。扇雀のやり手ばばあっぷりも爆笑だったし、七之助の実直すぎて笑いをさそう同心役も、獅童の幽霊も最高ー♪しかし…福助サマが!あの美しい福助サマがお笑いをやっていたのがショックでした(笑)しかもノリノリだったよ…。

いろんな人から『野田版・鼠小僧』は面白かったよ、って聞いていて、「くー、観たい!」って思っていたのをようやく観ることができました。そして期待をはるかに上回る面白さでした(T▽T)本当に面白かったよー!痛快ってああいうことをいうのね。DVDにならないかな?『野田版・研辰の討たれ』はDVDになったもんね。鼠小僧もDVD化されること希望!希望ったら希望! 

噂では「十八代目中村勘三郎襲名記念 五代目中村勘九郎DVD・BOX」10巻セット+豪華ブックレットが15000セット限定で販売されるそうです。ウッ…!絶対に買えない…。しかも価格未定。内容ですが、古典はもとより野田秀樹作品、渡辺えり子作品も含むとか。うーんうーん…。ロト6とか宝くじを買ってみようかな??あれっていくらもらえるの?(←無知。)

そうそう、この映画、本当は2週間限定だったのが2月4日まで延長上映されることになったそうです。是非!

本日のお写真は鼠小僧のチケット。飛び出す絵本みたいに、瓦屋根にピョコン、と鼠小僧が出てくる可愛らしいチケットでした。

■本日の『義経
雷蔵様の『新平家物語』(←吉川英二原作)を観た後で、大河の『義経』で平清盛を見ると、「あの清盛様(雷蔵様)が年を取るとこんな(渡哲也)になってしまうのか!しかも時子様こわいし!おちゃめさんだった時忠もふてぶてしくなっちゃってるし」と思わずにはいられません。っていうか作品自体が全然別物だから並べて考えるほうがおかしいんだけどね…。どうも稲森いずみに慣れられない私なのであった。

早くタッキー出ないかなあ。あとマツケン。五条河原での遮那王武蔵坊弁慶の出会いの場面と美輪サマ@陰陽師の出番が終わったら見なくなっちゃうような気がする。それって来週か…?

ブックマークしてた『大河ドラマ』のページ、クリックすると今は『義経』なんだよね。当たり前だけど。去年は『新選組!』だったのになあ…。そして右下にちんまりとペーストされている『新選組!』バナーが切ない。月末には削除されるらしい(泣)

■『リトル・ヴォイス
おっ、ケーブルで『Little Voice』やってるよ♪サブカル映画の寵児としてもてはやされていた時期のユアン・マグレガーが、突然『ブラス!』と『リトル・ヴォイス』みたいな映画で朴訥な好青年を演じていたのが印象深い。トレスポのユアンも可愛いけど、どっちかっていうと、この作品のビリーみたいな、「趣味はハトです」みたいな地味ー…な役柄のユアンが好き。

本当はすごく綺麗な女優さんなのに、見事なビッチに化けたブレンダ・ブレシンと、マイケル・ケインお得意の「いかにもカタギじゃないっぽい男」っぷりも必見と思います。