ナルホド。

■[ドラマ]『冬の運動会
原作が向田邦子なので見て見ようと思ってー。岡田君かわいいし。でも決め手になったのは國村隼が出てること。シブいのにどこか少年らしいというかなんというか、ジジ専好きにはたまらない役者の一人。ビデオに撮っただけなので後で見よう。

■[DVD]『ぼんち』
買っちゃったー♪雷蔵様の「すたっ。すたっ。すたっ。」っていう軽いのか重いのかわかんない歩き方がかわいい。ぼんぼんなんだけど結構根性座ってるとこも面白い。市川昆監督作品にしては、結構ノリ的に軽いほうなのかもしれないけれど、女同士の確執がとにかくすごい。実の母娘が一般でいうところの嫁姑ごっこをする滑稽さ、他家から嫁いできた女に跡継ぎの母になってもらっては困る(←自分たちの権力を奪われたくない)っていうんで、ヨメをいびり出してしまう。その後、妾を3人(3人目の妾が死んだ、その葬式の日に4人目の妾ができたので計3人、累計4人)囲う生活をするんだけど、この3人妾が仲良しで。女はしたたかやでーって思って主人公は女から足を洗っちゃう(笑)どこか飄々としていて、もの悲しくて、いわゆるペーソスの効いた好作品。やらしくないやらしさも好感度高い。

あと、特記すべきはおとうはん役の船越英二。おかあはんとおばあちゃんがいない間に、そっと隠していた妾の存在を知り、病身の父親の世話係として連れてくる。その時のおとうはんのセリフの吐き方が実に良かった。「きくぼん、ムチャしよる…」すごく嬉しかったのね。娘婿の立場でずっと地道に生きてきたおとうはんの、唯一の心のよりどころだった女。息子が危険を承知で連れてきてくれる。嬉しかったんだね。ほんっとこの作品の船越英二いいよー。枯れてて素敵。(ああ、いよいよ自分がジジ専だということが本格的にわかってきた…。)

きくぼんの妾No.1、ぽん太にやや子がでけた、というのでおばあちゃんとおかあはんが文句を言いにやって来るシーン。男の子なら5万円、女の子なら1万円。それで親子の縁を切らせて里子に出せと迫るところ。きくぼんが出かける支度をしているところにおばあちゃんとおかあはんがふすまを開けて入ってくる。山田五十鈴の扮するおかあはんが、敷居につまずいてコケるのだけれども、このコケっぷりが最高。拍手したくなるくらいのコケっぷり。DVDなのをいいことに3回もリピートして見てしまった(笑)それから出掛けのきくぼんが自分で帯を締めるシーン、衣擦れの音と絡んでせくしー路線突っ走りで秀逸です。キッキッ!と2度締め上げるだけで帯を結んでしまえるきくぼんに、うおー!(←のたうちまわるワタクシ。)

今日こそ部屋の片付け…!と思ったけど力尽きた。(毎日が全力投球…?)朝はオークションに出してた本全18冊+オマケの1冊を郵便局まで運ぶという大作業があり、朝からカートをひきずって出勤したのでした。あー重かった…。