鬼平 For Never

■読み終わっちゃった(泣)
新選組!』の最終回を迎えた後に、もうひとつの最終回を迎えました。先日来読みふけっていた『鬼平犯科帳』全24巻、ついに読み終えてしまいました。最後の方は、最終話を読むのがしのびなくて、ちびちび読んでいたのですが、それでも読み続けている限り終わりは来るわけで…。最終話は未完のまま終わっています。それもまたたまらなくもの悲しいんですよ。うわーん!鬼平様ー!

ありえない大仰な捕物アクションの数々、なんでいきなりそこに目がつけられるのか不思議っていう鋭すぎるにもほどがある勘働き、2尺9寸もある粟田口国綱の愛刀を時に片手で振り回し、男女の区別なく誰からも敬愛されてしまう鬼の平蔵、鬼平こと長谷川平蔵。頭では「ありえない」と思いつつ、1つ話を読み終わるごとに「ええ話や…」とかゆって感動している自分がいました。

池波正太郎作品に触れるのは初めてでしたが、とにかく頭の中で画になりやすいことに驚きました。すんなりとその場面が頭の中に浮かんでくるのです。あまりなじみのなかった江戸の風俗や習慣についても、しつこすぎず簡素すぎず、適度な説明をもって文章の中に組み込まれていたのも場面を思い浮かべやすかった理由のひとつかも。

あとはお料理!淡雪そば、兎汁、ネギとサトイモの含め煮、一本饂飩、あられそば、白粥…。どれもこれも「XXをXXで煮たもの」とかその程度の説明書きしかないのに、スパッと頭の中に器に盛り付けられたそれらの品々が浮かんでしまう。池波正太郎の描写力おそるべし。

というわけで、今週2度目の喪失感を味わっています。今度は何を読もうかなー。ああ、そうだ。友達から借りてる京極夏彦の探偵モノ読んで返さないとね。でも、これって探偵小説って名前がついているくらいで榎木津ばっかり、木場修が出てこないっていうじゃないの。京極堂シリーズでは、便所のゲタのような顔でも男気あふれる一徹ヤロウの木場修が好き♪

■ぽぽんピンク化計画
とりあえず、乙女であるということの証に本日もピンクを着用。評判はまあまあ。目指せ「ぽぽん=ピンク=乙女」の図式。

■久しぶりに
久しぶりにミチロウさんのライブのチケット予約したぁ♪1月29日が楽しみ楽しみ♪

■映画『ある殺し屋』ある殺し屋 [DVD]
雷蔵様の殺し屋稼業ムービーを見てきました。『陸軍中野学校』よりスリルはなかったものの、日本人でもハードボイルドができるんだ!?という事に驚き。化粧のせいか、それとも昔は美人だけしか女優になれなかったせいか、ヒロインの顔立ちがキッとしていてかわいかった。だけどあんな女に付きまとわれたら厭だろうな〜!むっちゃ頭の悪い女だしな…。

雷蔵様は小料理屋の主人、塩沢。板前は世を忍ぶ仮の姿で、彼は針1本でカタをつける超一流の殺し屋だった…と。雷蔵映画後期作品で、中年の渋みが効いていてかっこいい。無駄なセリフがない。夜明け前の空の色といい、カラー作品なのにコントラストが効いていて実にかっこいい。ストイックすぎて体温の感じられない雷蔵様の演技と、シンプルな背景(塩沢の店、部屋、服、殺しのために借りたアパート、小屋とか全部)が不思議にマッチングしていて小気味いい。どのシーンを切り取ってもカッコイイの一言に尽きる。殺陣ではないアクションシーンをやっても雷蔵様は素敵なのであった。(結局はそこかい。)あとね。板前だからね、調理場で包丁を研ぐシーンがあるんだけど、これがまたエッチ!!(←セクシーだという意味。)ひとりでドキドキしてました。ヴァカです。

成田三樹夫が若っ!!!っていうか、小林幸子じゃんよ、この女中ー!!と、小林幸子の若き日の姿をこんなところで見るとは…。本作品一番の見所だったかもしれない…。あんまり嬉しくないけどな。

続編の『ある殺し屋の鍵』も上映予定なので、こっちも後ほど見てきます。あー、おもしろかった♪(ランダム予告編:『好色一代男西鶴キター!!!こういう艶っぽい雷蔵様も良かです。眼福眼福。)

最初は10本見るか見ないかくらいだろうとタカをくくっていましたが、すっかり中毒状態。もーこーなりゃ見られるだけ見てやる!!今日までに15本見ました…。