ウガー!!!

やっぱ手作りはまいうー。

東京ぐるり一周してきました…。家⇒銀座⇒映画館前で1時間並ぶ。『薄桜記』鑑賞⇒歩く⇒八重洲でいろいろ⇒歩く⇒大手町⇒高田馬場⇒鷺ノ宮⇒井荻でアパートの契約更新⇒上石神井⇒家。ああああああ、疲れた…。上石神井からバスが出ないのなんのって、30分も待ってしまった。しかも雨降ってくるし。ツイてなかった。昨夜ほとんど寝てないから今夜は寝る!早く寝る!(と毎日ゆってるような気がしてきた。)

■『薄桜記
今回、最も見たかったものの一つ。勝新太郎市川雷蔵の何度目かの共演作品。雷蔵様扮する丹下典膳の妻が超キモイ。「よよよ、と泣き崩れる」という表現がありますが、この女、ずっと「よよよ」って泣き続け。良人の留守には自作自演でおままごとをし、子供の頃に作ったお雛様を良人と互いに持ち合い、実家に返された後もストーカーの如くつきまとい、最後には良人と手を取り合って…。ギャー!!キモイ!でも、これが時代劇バージョンの純愛映画の真骨頂なんだろうなあ。せめてあの女があれほどキモい演技をしていなかったなら、もっとおもしろかっただろうなあ。

雷蔵様、傷つきまくりです。丹下左膳もびっくりの片腕斬りおとされーの、片足を撃たれーの、背中を斬られーの、刺されーの。でもね、この「すっごい痛みに耐えてます!!」っていう顔がいいのよ。日本人ならではの滅びの美っていうのを体現できる俳優って今はいないだろうなあ。俳優の力量とかそういうんじゃなくて、育った時代背景が違うから。でも、つくづく思った。日本人に生まれて良かったー!!って。この映画の良さが理解できる国の人間に生まれて良かった。

本編の話をすると、『薄桜記』は、『忠臣蔵』で有名な堀部安兵衛勝新太郎)の回想録。大石蔵之介が全然重要視されていないあたりがおもしろい。成り行きで出会った旗本の丹下と素浪人の安兵衛。安兵衛が初めて恋した女。初めて仕官しようとした男。その二人が夫婦になってしまったと。安兵衛は堀部の養子になるけど、丹下の妻が忘れられない。いろいろあって、片腕を失い、さらには片足の自由まで奪われる丹下を、安兵衛が助太刀するんだけど、これが間に合わないのよ〜〜〜〜〜〜!!!もっと早く走れ、勝新!!とか思うんだけど、間に合わない。ぼたん雪の降りしきる夜、白くなった地面を這いずり回るようにしながら敵を斬り倒していく丹下。でも、もう力が残っていない。敵の足元を薙ぎ払い、片膝を立て、太刀を杖代わりに体を起こす丹下。ぞっとするくらい美しいですよ、ここの場面の雷蔵様が。ああ、雷蔵様の顔がだんだん青白くなっていく…!最初はまぎれもなくお育ちのいいお殿様なのに、最後はもう素浪人になっちゃってるところも泣ける。人間苦労すると顔つきが変わるよ…。

武士の面子というものがどういうものだったか、夫婦の絆ってなんだろうとか、親子の関係ってなんだろうとか、恩ってどういうものだろうとか、そういうのが根底に流れていて、実に味わい深い。女のキモイ演技を除けば大変にいい映画だった。これ、雷蔵作品というよりは勝新作品だなあ、と思ったり。(予告編:『釈迦』こんな映画あったんだー!?っていうか昔の大映のセットってすごかったんだなー。今、こんな映画を日本で撮ろうったって絶対に無理だろうなー。)

明日は『安珍清姫』と『歌行燈』。がんばるぞー朝から並ぶぞー…おーう…。(←かなりへばってる。)明日さあ〜〜大雨注意報出てるんだよね…アハハーウフフー…。

■本日のお料理とお写真。
銀座でランチ時間をまたいで映画をハシゴする=ランチは外で買う=銀座プライスということで、明日は弁当を持っていきます。ウス!というわけで、本日はパンを焼いてみますた。一度は捨てようと思ったオレンジページ、簡単パンの特集だけはとってあるんですが、けっこうお役立ち。ピッツァの生地とかも作れるようになったし。

■今頃柏では。
今頃柏ではミヤマの今年最後のライブが。出番まであと1時間くらいあるなー。今日は雷蔵様のためにミヤマを捨てました。ゴメーン!!でもこういうの今回限りだから。侵略成功を祈ってます!

■[NEWS]松坂投手が静岡・三嶋神社で挙式
西武は4日、松坂大輔投手(24)が、静岡県三島市内の三嶋大社日本テレビアナウンサーの柴田倫世さん(29)と挙式したと発表した。http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/sports/20041204/20041204a5190.html?C=S

なんで三島大社なんだ!?ちなみに三島由紀夫の「三島」は三島市の三島。で、ぽぽんの最寄の新幹線駅なんだな、これが。三島は学徒動員で沼津の海軍工廠にいたので、三島にはゆかりの人なんですよー。ひそかに。