激突!ファーストレディー。

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米国大統領選挙もいよいよ大詰め。ローラ・ブッシュとテレーザ・ハインツ・ケリーのどちらがファースト・レディーの座に着くか、こちらも大いに興味があります。

ところで、「ファーストレディー」という言葉が日本で一般的に使われるようになったのは、ヒラリー・ローダム・クリントンからでしょうか?その前にはバーバラ・ブッシュ、更に遡ってナンシー・レーガンなどがいたわけですが、アメリカではかなり人気のあったナンシーも、日本での知名度はイマイチだったですよね。バーバラ・ブッシュに至っては「あれは嫁じゃなくてオカンの間違いだろう」と言われるほどパッとしない存在だったので、余計に後任のヒラリーが輝かしく見えたかもしれないですね。

レーガン政権時代については以前の日記で触れたのでそちらを参考されたし。
http://d.hatena.ne.jp/popon-x/20040612

ヒラリー・ローダム・クリントンは現職の上院議員で、元ファーストレディーとしては初めて政治家に転身した人なわけで。次期大統領選にはぜひとも出馬していただきたいと思っとります。個人的に。

そういえば、大統領の嫁が公に政治に口をだすようになったのはナンシー・レーガンからだったように思います。そういう意味ではナンシーの功績はデカイかな、と。(世間に与えた影響は別問題として。)

アメリカが誇る博物館、スミソニアンアメリカ歴史館には、歴代のファーストレディーにスポットを当てた大変珍しいコーナーがあります。:http://americanhistory.si.edu/youmus/ex12ladi.htm 

更に詳しいファーストレディーについてのサイトはこちら
▽National First Ladies' Library:http://www.firstladies.org/

↑のBibliographyに並ぶ歴代のファーストレディーの中で際立って見えるのがJakie Kennedy Onasis。実に可憐。JFKが亡くなった後、ギリシャの大富豪オナシス氏と再婚、それでもAmerican Sweetheartと呼ばれ続けた彼女の存在は、アメリカのナンバーワン妄想伝説の始まりであり、シンボルであったと思います。それが証拠に彼女は再婚したオナシスではなく、アーリントン墓地にあるJFKの墓の隣に、「Jackie Kennedy Onasis」として埋葬されています。普通ありえない話なんですけど。そしてケネディの思想を受け継ぐ近代のアメリカ大統領は、今もその妄想に取り付かれているのかもしれないなあと思う次第です。

さて。今回の大統領候補ケリー氏の嫁、テレーザ・ハインツ・ケリーですが、なんか喋りがぎこちないと思っていたらアフリカ出身だったんですねぇ。知らなかった。で、テレーザはスイスの大学に在学中、ケチャップで有名なハインツ財閥の御曹司に出会い、卒業後はNYの国連に通訳として勤め、ハインツ氏と結婚。ハインツ氏の飛行機事故死で未亡人となった後、ハインツ財団の頭取として活躍、ケリー氏に出会い、再婚。現在に至る、と。これ、まさにアメリカン・ドリームっていうやつではないですか?しかも悲劇の未亡人になっちゃった後、裕福な財産を得て、さらに再婚って、ケネディの嫁みたいじゃないですか??

アメリカ人はこういうサクセス・ストーリーが大好きなんで、嫁的な見方をすれば、ケリーに軍配が上がると思います。ナンシー以来、ファーストレディーも政治家の立場からモノがいえるようになったという意味でも、ローラ・ブッシュよりはテレーザの方がはるかにそういった能力を有しているわけで、そういう点から見ても今回はケリーに軍配が上がるかなあと。

まあ、私はオナゴなので、オナゴの目線から2004年アメリカ大統領選挙を斬ってみました。

▽CNN Election 2004:http://www.cnn.com/ELECTION/2004/


大統領選挙はだいたい州を挙げて代表を選ぶので、XX州はブッシュ、XX州はケリーとかあらかじめ決まってるのが普通なのですが、Showdown Stateと呼ばれるいくつかの州があります。カードゲーム(ばくち)で、最後に手の内を明かして勝ち負けを決めるゲームがありますが、その手の内を明かす、そこんとこをShowdownといいますよね。それと同じで、Showdown Stateというのは開けてみるまでどちらの候補についているかわからない州のことをいいます。ちなみに私のいたミズーリ州もShowdown Stateです。黒人白人の比率が5分5分で、白人であってもわりと貧しかったりする人が多い州なので、州としての方針がいまいちわけわかんないんですよね。いずれにせよ、これらのShowdown Stateによって結果が大きく左右されるというわけで、最後の最後まで熾烈な選挙運動が繰り広げられるのです。さて、どっちに出るのか、ミズーリ

というわけで、なんだか説教くさくなりましたが大統領選について書いてみました。おわり