いぬん堂、夏の陣。福助の間。

■COCKC'NELL / 吉祥寺スターパインズカフェ

思えばこのブログ…ってほどでもないけど日記を付け始めたのは今年3月23日のCOCKC'NELLのライブがきっかけでした。こんなに感動したのに、何か形に残しておかないともったいない、と思ったのです。3月より前の日付の記録も残ってますが、それらは以前つけていた日記から引っ張ってきてこっちにまとめたものです。

初めてCOCKC'NELLの音楽に触れてから4ヶ月ちょい、改めてCOCKC'NELLの音楽に触れる事ができました。幸せ。昨日は火曜日だというのに残業で半死状態、なんとか途中からすべりこむことができましたが、激しく疲れていました。特に頭が。吉祥寺に向かう電車の中でも「ああでもない、こうでもない、これはどうやって表現したらいいんだ、あ、でもこういう見方をしたらこれは成り立たない」とか、ずーーーーーっと仕事の事を考えていて。とにかく現実逃避をしたかったところにCOCKC'NELL。期待以上にゴージャスな現実逃避をさせていただきました。仕事をしている間、もう間に合わないかも、と思って半分諦めていたけど、途中からでも見れてホントによかった。(うけもりさん、アリガトウ。)

メンバーは前回とほぼ同じで、野方攝さん [vo, g], 池田洋一郎さん [g, laptop], 石渡明廣さん [g, drs], 早川岳晴さん [b], 中山努さん [key], 近藤達郎さん [piano]。私は近藤さんの素敵ピアノが大好きなので近藤さんがよく見える場所にすべりこみ移動。

前回と同じく映像を取り入れたステージ。COCKC'NELL独特のセンス爆裂。五感を刺激される感じ。今回も野方さんは訥々と歌っていた。野方さんの声は、決して透き通っているというのではないのに、すーっと耳に馴染んでしまう不思議な声。馴染んでしまうのに忘れがたい。思い出そうとすれば簡単に野方さんの声は記憶の引き出しから「ぽん」と出てくる。本当に忘れられない不思議な歌声。んー。堪能しました。とっても素敵でした。

池田さんは前回と逆、左側に。macをいじりながらギターも弾き。あいかわらずのシブさ。かっこいい。ラストから3曲目は「壁」。大好きな曲なので、私も頭をユラユラさせながら見てました。近藤さんのピアノってば本当にかっこいいわあ、などとうっとりしていると、それまで椅子に座っていた池田さんの身長がだんだん伸びてきて、おやー?と思っているうちに池田さんが完全に立ち上がった。池田さん、か、かっこいい…!で、そこに野方さんの声が流れ込んでくる。野方さんの声って本当に不思議。演奏を捻じ伏せるなんてことは勿論ない。演奏にからむというのでもない。ちゃんと聴こえているのに関わらず、空気のようでもあり、それなのに手でつかめるくらいの存在感があって。

COCKC'NELLは私の中ではミュージシャンという枠を完全に越えました。アーティストという枠も超えました。存在そのものが芸術。

帰り際、野方さんにちょっとだけ声をかけさせて頂きました。「来てくれてありがとう」と言われて、ぎくしゃくしながら会釈を返すことしかできなかったけど(だって、野方さんがとっても素敵で、めちゃくちゃ緊張してたのん…。)とっても嬉しかったのん♪また絶対に観たいです。今回は割礼のステージに間に合わなかったのがとても残念。

打ち上げ会場は「福助」だったんですね。わはは♪皆さんが福助に着いた頃、私は化粧も落とさず、布団の上でくたばってました。