その昔、水たまりに落ちたこと。

くいしん坊!万才 / スコーンの巻。

私はスコーンが大好きなのですが、これよ!っていうスコーンにはなかなかお目にかかれないのですね。ぼそぼそになりすぎちゃったり、もしくはしっとりしすぎちゃっていたり、もっと酷いのになると、タルト生地じゃないのかコレ!?みたいなスコーンに出会ってしまうのですね。仕方なく自分で作ったりしていたのですが、このくそ暑い季節にオーブンを使うなんて自殺行為。

ところが最近、ぱーふぇくとなスコーンを発見しました。フフフ…。E-STREETベーグルというお店のスコーン。ベーグルはどうでもいいのですが、スコーンが激ウマイ。グラハム粉を使用しているのでサクサクしていて、口の中にいれるとホロっとくずれて…。甘味ははちみつ使用なのでカロリーもちょい抑え目らしいです。ちなみに一番の売れ筋でプレーンな「ハニーミルク」と「キャラメルラテ」の二種類が最高です。かつてこんなにおいしいスコーンが存在しただろうか!しばらくここのスコーンを食す生活が続きそうです。おいしいもの食べるのって幸せー♪万が一アタシが不機嫌になったとしても、このスコーンさえ買い与えればおとなしくなること間違いなし。

あ、しまった。ベーグル切らしていた。ノオオオオオー!ところが好きなお店は夏の間は休業中。9月にならないと買えないのだった…。ぬかった。ひと月分くらい買いだめしとけばヨカッタ。(その前に冷蔵庫のキャパシティに限界があるから。)

■水たまりの思い出。

今日も雨降りですね。蒸し暑いけどまあいいか…。その昔、まだL.A.に住んでたころ、エルニーニョ現象でしょっちゅう雨の降った年があったです。ウチのアパートは駐車場がなかったので、路肩駐車だったんですね。で、連日の雨でミニ洪水になったんですね。当時乗っていた車はろーどすたー(米国ではミアタってゆーんですよ。なんでだろ)だったので、車高が低く、危うく水浸しになるところだったのです。その日も会社に行こうとして車に乗ろうとしていたのですが、道路は濁流を渡らないと運転席にたどり着けない状態になっており、走り幅跳び1メートル50がクリアできなくて補修授業を受けていた高校時代の思い出をすっかり忘れていた私は「よし、助走をつけて飛び越えよう」と思ったのですね。靴濡れるのいやだし。でも飛べるはずがありません。なんつったって走り幅跳び1メートル50がクリアできなかった女です。当時、高校を卒業してから7年が経過しており、ますます飛べるはずがなかったわけです。しかし私は飛びました。助走+掛け声付きで。

「とお!」


心の中では無事に陸地に着陸していたのですが、現実は濁流の水たまりに着地。しかも体操選手のように両手バンザイ状態で。ボッチャン、という音がしました。靴はもちろんスカートもびしょ濡れ、着地の衝撃で跳ね返ってきた水のおかげでぱんつまで浸水。着替えたかったけど時間がなかったのでそのまま出勤。

「ひどい雨だねー、うちの近所、洪水してるよ」などと言いながら社内を歩いていたら(その頃までには服も乾いた。ぱんつの乾き具合は微妙だった。)同僚のグレッグ君がやって来て「今朝、ぽぽんが水たまりに落ちたのを見ちゃった」などとゆーのです!ガーン!見られていた!あのはずかしい瞬間を!

たまたまグレッグ君のガールフレンドの家がウチの近所にあって、その日、彼はガールフレンド宅からのご出勤だったのです。その途中で目撃したらしいのですが、あのヤロウは「ぽぽんのやつさぁ〜、今朝、水たまりに落ちてたんだぜー!助走までつけてジャンプしたのに水たまりのど真ん中に落ちてよー、笑い死ぬかと思ったぜ!」と、本当に涙まで流しながら笑い転げていました。あまつさえ現場を再現して社内中の笑いまでとる始末。チクショウ…。そのうち、タミーちゃんがやってきて「なんで助手席から乗らなかったの?」と一言。ガーン!!!そうか…助手席から乗ればヨカッタのか…。何度も場所を変えながらグレッグ君が詳細にわたって再現シーンを社内で演じている間、私の頭の中では「なんで助手席から乗らなかったの?」という言葉がぐるんぐるん回りつづけ、支店長に「今朝、水たまりに落ちたんだって?」と言われた時には、もう薄ら笑いしか浮かんでこなかったのでした。

というわけで、水たまりを見ると、今でもこのトラウマと化した事件が鮮やかに甦ります。