追悼

作家の中島らもさんが亡くなってしまいました。
私の人生で最も多感な時期に多大な影響を与えてくれた人でした。

いろいろなことに苦しんでいた人だったので、
やっと楽になれたのかなあ、と思ってもみたのですが、
やっぱり悲しい。
ものすごく悲しい。
なんだか無性に悲しくて泣いてしまった。

「恋におちるたびに、僕はいつもボロボロになってしまう。
何日も家に帰らない。そのへん、恋というのは病気に似ている。
ただし、それは世界で一番美しい病気だろう。」
(『世界で一番美しい病気』より引用)

彼は恋愛至上主義のロマンチストでした。

10代の頃から何度読み返したかわからない本の数々。
あの頃、らもさんの本に出逢えて本当に良かった。
もし出逢っていなかったら今の私はなかったもの。
アンリ・ミショーもボードレールランボーも知らないままだったもの。
バロウズも読まなかったもの。

ありがとう。
私は本当にらもさんが大好きでした。