浪費家の1日。

■マンガ:花の名の姫君(木原敏江・著)
■マンガ:ダイヤモンド・ゴジラーン(木原敏江・著)
■マンガ:YELLOW 全3巻(かわぐちかいじ・著)

金のない時に限って買い物したくなるのはどうしてでしょうね、お母さん。

冷蔵庫は空。非常食の缶詰も底を尽き、前日飲んだウイスキーが効いたらしく、起きたら12時過ぎてた日曜日。しかたがないのでドトールへ。あ、でも読む本がないからついでにブックオフに行って重松清の「疾走」を買おう!(←リベンジ)と思っていたのに。どうして入り口付近はマンガコーナーなんですか。

マンガ5冊お買い上げ。チチーン。(←レジの音)ブックオフの外に出た時、文芸コーナーに行くことをすっかりど忘れしていた自分をなじり倒したくなりましたが、私は自分に甘く他人に厳しいのでやめときました。

木原敏江。通称ドジさま。古典マンガを描いたら和洋問わず、上手いんだ、この大先生は。アタシの好きな漫画家の5本の指に確実にランクイン。「花の名の姫君」は歌舞伎をベースにした短編・長編をまとめた文庫版、「ダイヤモンド・ゴジラーン」はメルヘンだけど、なにげにナチスの物語が挿入されていたり。木原敏江の描く江戸モノは大好き。着流しの裾のめくれ方とか、お武家様の水干姿とか着物姿とかね、お公家様の眉毛とか、細かいこと言い出すとキリがないんだけど、好きなんだこれが。チラリズムが好き。画の好き嫌いは相当分かれると思うけど、(70年代の少女マンガが読める人ならダイジョブ。池田理代子とか青池保子とか読めれば平気。)安野モヨコとか桜沢エリカじゃなきゃ読まないわ!っていう人には無理だな。全然タイプ違うし。

歌舞伎だの能だの、そういった古典芸能に興味を持ったのは木原敏江先生のおかげ。外国かぶれで8年も外国暮らしをしてしまった私がなぜ今これほどまでに日本古典にかぶれてるかっていうと、外国暮らししていた時に、昔読んでた木原敏江のマンガが文庫本で売られてて、懐かしくて手にしてしまったのがきっかけ。なんだ!?江戸文化ってとんでもなく素敵だったんじゃん!?というのを教えてくれた大切な漫画家だったりする。男性にはちょっと画的に読みにくいと思うけど(目にお星様ががキラキラ)、おすすめだわん。

「YELLOW」かわぐちかいじ、スキだ。「沈黙の艦隊」が好きだった。海江田四郎は男の中の男だと思う。まあ、これも好き嫌いがあるだろうなあ。ちょっと話が飛躍しすぎっつーか海江田四郎は最後の方では教祖様みたいだもんな…。いや、いいんだけど!面白いから!今「ジパング」っていうマンガを週刊モーニングで連載してるけど、これもなかなか面白い。今、中だるみしてるけど、きっとそのうち面白い爆弾が落ちてくるであろうと思われ。

で、そのかわぐちかいじのマンガで未読だったのが「YELLOW」実はまだ1ページもめくってなかったりして…。アハ…。多分、中国大陸関連の話だと思う(おいおい)そのうち読んだら感想を書きます。

いつになったら重松清の「疾走」が読めるんだろう。(っていうか、もう、買えば…?買ったマンガ5冊分+300円で買えるよ…。)

帰り際、中古家具屋に寄る。パソコン置いてる机はもともと食事用のつくりをしているので使いにくいったらありゃしない、と。かといって普通に売ってる市販の机は奥行きに無理があってウチの狭いアパートには置けないし…。で、完璧な奥行きの薄い机を見つけました。しかも折りたたみ可。白い天板。ちょっとレトロチック。かわいい。キズあるけどあんまし気にならない。4800円。…4500円にしてくんないかな…。微妙にデカイキズあるし。おっちゃんに問うた。「おっちゃん、4500円にして」と言ったら「お姉ちゃん、今日は全品10%オフやがな」と言われました。即買い。待て。10%オフっていうんで、即買いしてうきうきしてたけど、考えてみたら「このデカイキズをネタにもっと安くしてもらう予定じゃなかったのか、私」と思いなおし、「おっちゃん、もうちょっと安くして。4000円」とかゆったけど、結局4300円でのお買い上げになりました。まあいいか。

これくらいなら持って帰れるだろうとタカをくくってたら大間違い。10メートルくらい歩いたら既にすげえ重いの!そこの家具屋から我が家までだいたい6分くらいなんだけど、15分以上かけて帰りました。しかも家に着いたらパソコンだのなんだの、全部机の中身総入れ替え+選択+ついでにホットカーペットもカバーも選択してしまえ!ええい、風呂掃除も排水溝掃除も!と思っていたらあっというまに10時過ぎてて、いったいどんな日曜日だったのかと。あ、でも久しぶりに「見られる」部屋になりました。ウフ。

お母さん、やっぱりアタシは浪費家です。金を溜めることができません。