盲獣 vs.一寸法師

■場所:渋谷シネ・ラ・セット
■映画:「盲獣 vs.一寸法師」石井輝夫監督作品 
■原作:江戸川乱歩

なんか最近映画よく観てるな。しかもマイナーなやつばっかし。これ、江戸川乱歩原作っていうのと、15年くらいマイ・ラブなリリー・フランキーが出演しているという理由、今日は映画が1000円で観られる日だという理由だけで観ました。

先日から渋谷のミニ・シアターでレイト・ショーのみ上映になってしまい、さてどうやって時間をつぶすか、と思案に暮れてしまいました。職場渋谷だから19時の映画を観るとかだったら全然OKなんだけど。

今日は18時半ごろに会社を出発、千鳥が淵まで桜をぶらりと見に行って(一人だったので超虚しかった…)、渋谷に戻って映画館に。40席しか入らない小さな映画館。常設椅子の前にはコーヒーテーブルと椅子が…。ライブハウスか、ここは。立ち見も出て大変なことに。私は整理番号39でギリギリ座れました。セーフ!

ええと、映画の内容は、下記公式サイトで観ていただくとして、感想を。ひとくちで言えば、「今時こういう映画を作ろうって人も、出ようって人もいることがすごい。」

リリーさんの演技はなにげに良く、ますますラブ度が上がりました。私は「Cross Beat」の挿絵で、編集の平沢さんに「漫倫」をつけられてばかりいるリリーさんが大好きだったのでした。当時、レギュラーで連載をしていた某氏(彼のエッセイも大好きだった)が体調を崩したとかで、リリーさんの「死亡遊戯」が始まり、いつだったか、内田有紀ちゃんのコンサートを熱く語っていた回がすごくスキだったことを思い出しました。(今までに発行された単行本には未収録の幻エッセイ)ちなみに私のケータイにくっついてる「リリー君ストラップ」は3代目で、もう在庫がないらしいので幻の1本となりました。大事に使ってますが、復刻してくれないかなー。他の使いたくないんだよなー。あれ、いつの間にリリーさんについて語ってるんだ、アタシ。

「盲獣 vs.一寸法師」は、人によっては「巨匠」と評すケン・ラッセルの作品(特に『ケン・ラッセル白蛇伝説』)を彷彿とさせるエログロ・ナンセンスというやつで、笑えました。ギャ、ギャグ映画…だよね…?だってどう考えたってギャグだとしか思えない映画だったもん。いや、今日の映画も1000円で観てヨカッタ。1800円で観てたら絶対に超後悔してた。

なんというか…。エロというよりは蛇の鱗みたいなイヤラシサと、ネオンのような安っぽさ、どう考えてもおかしい設定とか人物の登場とか、なにげに弟子が多くて自分はあんまし働いてない明智小五郎とか、これぞ江戸川乱歩の世界、という雰囲気を存分に味わったという点では高得点ですが、DVDになったら買うかと言われたらNO。そういう映画でした。でもこういうの好きな人は好きなんだろうな。にっかつロマンポルノみたいな感じの映画。(いや、にっかつロマンポルノは決して嫌いではないです!キッパリ。)

最後の最後で丹波哲郎が出てきてキメてくれました。ここがうれしかった。あとは友情出演で王子様・及川ミッチーが出てたのも嬉しかったです。ミッチー♪きゃー♪素敵ー♪

というわけで、まだ上映は続くもようです。エログロ・ナンセンス好きな方にはオススメかも。公式サイトは:http://www.fjmovie.com/ishii/mojuvs/

映画館を出たら大雨。ちょっと一人で花見は寂しかったけど、お花見行っておいて良かったー。んで、映画も見れてヨカッタ♪あら。もうこんな時間なので寝ます。明日は金曜日〜♪ルルル〜♪