『ナチョ・リブレ』良かったよ!

ナチョ・リブレ

ナチョ・リブレ 覆面の神様』を観てきました。いやー…。予想以上に感動作でした。

ジャック・ブラックの演技恐るべし。相変わらず臭ってきそうなムサい男なのですが、どこか愛らしい。ナチョは体型も顔もファッションもしゃべり方も全てひっくるめて存在そのものが暑苦しい上にギャグなのだけれど、彼はいつだって真剣そのもの。愛する尼僧に捧げる歌だって、ギャグに聞こえるけど、彼の真剣な恋心の結晶なんだもの。

ナチョとラムゼスの一騎打ち、シスター・エンカルナシオンの姿を目にしたナチョの目に涙。私の目にも涙。映画館全体からすすり泣きの声。拳を握って「ナーチョ!ナーチョ!ナーチョ!」って大声で応援したくなってしまった。きっと一緒に映画を観ていた誰もがそう思ったはず。

ジャック・ブラック、今まさに旬の俳優なのでは。少なくとも私にとってはね。脇をかためる役者も良かった。おチビのチャンチョ、ぷよんぷよんで激かわいい。転がしたいくらいかわいい。

ところで、あの手作りバイクというか車っていうか、あの乗り物は何?あれ、乗りたい。

忘れてはいけないのが、これは現代映画だということ。決して何十年も昔の話ではなく、今のお話。メキシコという国の貧しさ、孤児の存在、日本では考えられない暮らしぶり。そこは子供向け映画とはいえリアルで、笑いの中にも「うーん」と考えさせられてしまう社会問題が描かれていました。

そんなわけで笑って泣いてやっぱり笑える『ナチョ・リブレ』、元気が出る映画でした。おすすめ。

そして家に帰って、つい『ハイ・フィデリティ』のDVDを見て、ジョン・キューザックジャック・ブラックを楽しんでしまったワタクシ。