ロスト・イン・トランスレーション
新宿を舞台にした、ソフィア・コッポラ監督のラブロマンス映画。主演はビル・マーレイと、スカーレット・ヨハンソン。マシュー・南も出てきたよ!!
ビル・マーレイは好きなタイプの俳優。面白いときはめっちゃ面白くて、そうじゃない時は心に触れるような演技を見せてくれる。この映画での彼は、常にアンハッピー。誰とどこにいても、食事をしていても、酒を飲んでいても、しゃぶしゃぶ食べても、カラオケしてても、どうしようもないくらいにアンハッピー。
これといって笑えるシーンも辛いシーンもないのに、1シーン1シーンを丁寧に思い出すことができる不思議な映画だった。
ちなみに『ロスト・イン・トランスレーション』とは、翻訳の最中に抜け落ちてしまう言葉やニュアンスのようなもののことらしい。日本語のわからない主人公は、「ねえ、彼、本当にそれだけしか言ってないの?もっと他に言われてるような気がするんだけど」と通訳に度々聞く。すると通訳は「ええ、それだけしか言ってません」って答えるんだけど、1/5も訳せていない(苦笑)まるで先日の自分を見ているようで、笑いながら溜め息が何度も出た。
この映画、好きだな。新宿って外国人の目から見たらこう見えるんだ、っていうのもよくわかるし、こういうラブストーリーも大アリ。主人公たちが宿泊していたパークハイアットに泊まりたくなったけど、あくまでもスイートじゃなければあんな景色は見られないのかもしれない。(ムリ。)