アホかと。

金の猿のデザート。

うーん、何事にもやる気が出ない。

宝島社から出ているこれを買ってみた。http://tkj.jp/books/4796647384/
下森真澄と柴口育子が本をめぐって対談する「必読文庫を斬る!」という企画があり、夏目漱石の『坊ちゃん』とリリー・フランキーの『女子の生きざま』について触れていた。

要約すると、下森と柴口の両氏にとっては『坊ちゃん』という作品がただの田舎者いじめのデリカシーのない、いつまでたっても子供のようで人に迷惑をかけることしかしない男の物語に過ぎず、なんでこんなものが作品として存在するのかわからないとのこと。これ、最大限のゴシック体で言いたい。あんたら、アホかと。

坊っちゃん (岩波文庫)坊ちゃんはな。田舎に住んでいる人間を「田舎者」と言っているのではない。あなたがたが感じたような、田舎者と蔑まれているという被害者意識、自分本位でしかモノを考えられない人間のことを指して「田舎者」と言っているのだ。清への手紙がそっけないのは、坊ちゃんが江戸っ子でシャイだから言いたいことがうまいこと言えないのだ!!坊ちゃんは清を心から敬愛しているのだ!これくらい基本だろう。これが読み取れない人間が仮にもライターを名乗っているのかと思うと腹立つ。彼女らが雑誌という媒体を使って坊ちゃんをこきおろしていたので私からはネットという媒体を使って彼らをこきおろさせていただくことにした。以上、坊ちゃんファンからの抗議終わり。

蛇足ながらリリー・フランキーの『女子の生きざま』という本は、面白い。リリーさんの本を読むなら、まずこの本がおすすめ。

やる気が出ないといいつつ、怒りのパワーだけは出た。

友人二人とディナー@金の猿。なにもかも美味しい。ちょっと癒された。写真はデザートの和三盆のプリン。ものごっつい美味しかった。