サイコパス

重い…体に漬け物石が乗っているよう…って猫かよ!?

明け方、「エサ!エサ!チョーダイ!チョーダイ!」攻撃で起こされ、7時ごろには「もっと!もっと!」攻撃で起こされ、8時ごろに漬物石と化したニャンコの重みで起床しました。うう、腰が。押しても引いてもどいてくれないんだもん。しかもベッドのどまんなかを占領して丸くなっちゃってさ!おまけに人間が手でどかさない限り起きないし。いいご身分だね、たろうちゃん。ところで寝起きの猫って、なぜか湿ってますね。あの湿った感触、好き。

朝ごはんに出た塩サバがどえらい美味しかったです。朝ごはんに魚を食べるなんて久しぶり&実家の朝食ならではの贅沢。(贅沢、っていうのが悲しい。)

運動がてら掃除機を全室かけて、たろうちゃんを夏毛にして(←毛を梳いた。)、朝寝。お昼は親戚のやってるお蕎麦屋さんへ…という予定だったのに、朝からビーズ教室に出かけていった母が待てど暮らせど戻らない。お腹が空いてキレる父を「まーまー」となだめつつ、2時ごろまで待つ。どうやら母は劣等生だったらしく、時間が予定の3倍かかったらしい。でも、初めてのビーズに指輪を作らせる講師もどうかと思う。

で、2時過ぎに蕎麦をズルズルッと。大根おろしがドカーンと載ってて美味しかった。いわゆる「田舎そば」ってやつ。子供のころから慣れ親しんだ味なので、好きな味。わさびもガンガンすって入れたわぁ(笑)本わさびだから、甘くておいしいんだー♪山椒の入ったおからと、出汁をとった後の昆布をあっさり煮たものが付け合せで出てきたんだけど、これまた美味でした。ウマー。

帰宅すると姪の「あっちょんぶりけ」攻撃。わかった。わかったっつの!つい先日まで「大人になったらブラックジャックになる」と言っていたのに、今度は「ピノコになる」のだそう。次は何になりたくなるのか。

4時。今回の帰省のメインイベントである『ミザリー』を観に、姉と出かける。田舎の市民ホールみたいなところなので周囲に茶をする場所もなく、売店で買ったコーヒーを飲みつつ開場を待った。待合室として小さい会議室を開放してくれていたのは親切だと思った。

ミザリー』は、ホラーの帝王、スティーブン・キングの原作劇。映画ではキャシー・ベイツサイコパスな女を演じてアカデミー賞を受賞していたハズ。というわけでストーリーはそのまま。出演は渡辺えり子小日向文世の2人のみ。

渡辺えり子を舞台で観たのは実は初めてだったりしてー!有無を言わせない迫力がありました。サイコパスな女は、かなりハマリ役だったのでは?自分の思い通りにならないとウガー!!と暴れたりする様は、『Shall We Dance?』のおばちゃん役に近いものがあり、役柄として見るぶんには面白かったです。ただ、小日向さんも渡辺えり子も台詞かみすぎだった(笑)

しかし思い込みの激しい人間て怖いなーとしみじみ思う作品です。劇の出来ばえとしては「うーん…フツウ」という出来だったのですが、思ったより怖かったし、渡辺えり子のビッチなサイコパスっぷりが圧巻でした。怖さレベルから言うと、10段階の7くらい。特に真っ暗な会場に雷の鳴り響くシーンは、別にカミナリ嫌いではない私でもかなりびびりました。

それほど作品にのめりこんで見られなかったのは会場のせいだと思います。会場は長泉ベルフォーレだったのですが、前の人の頭がモロに自分の目線にかぶっちゃう席のつくりだったので、まともに正面を向いていては見えないんですわ、舞台が。というわけで、会場全体の観客が、私も含めて始終ウゴウゴしながら観ていたので、落ち着かなかったのでした。新しいべニューなだけにもったいない。


帰り、茶でもして帰るかーと思ったけど、姉の子供たちが「おがーさんどこー!!」とわめいているとの連絡が入ったため急遽帰宅。帰りの車の中で、姉が「ちょー仕事辞めたい」と言い始めたので「辞めれば〜」と言ってあげた。たぶん、辞めてもいいよ、と言ってくれる人は他にいないだろうし。今の職場、昔の職場の雰囲気とは違うらしい。「昔みたいに楽しい職場じゃないんだよぅ辞めたいよぅ」と泣き言を言い始めた。辞めたれ辞めたれ。もうそんなにがんばらなくてもいい時期に来たんじゃないの、と思う。姉が「いっそレジのパートになりたい」というので、「あっぴょんの収入があるんだし、お姉ちゃんはそれで生活できるんだから、そうすればいいじゃん」と言っておいた。ダブル収入のある人は選択肢があっていいなあ、と思った。