たいへんだった

先日伯父が亡くなったので、金曜日から葬儀のために帰省してました。ほんとうに大好きな伯父だったので、自分でもびっくりするくらいがっかりしましたが、もう長くないことは聞いていたので、しかたがないかなあ…という気持ちも大きいです。

納棺された伯父の顔を見たら、入院生活が長くなかったこともあってほとんど面やつれもなく、生前と変わらない伯父の顔でした。

伯父はウチの一族では非常に珍しいブン屋さんでした。歌が上手でシャンソンが得意でした。現役のころは、ときどき飲みにも連れて行ってくれました。私が高校生のころは、よく映画の招待券をくれました。穏やかでダンディーな伯父でしたが、子どもがいなかったこともあり、晩年はいわゆる老老介護の生活でかなり疲れていたと思います。子どもはいなかったけど子ども好きな伯父でした。私もいとこもみーんなかわいがってくれて、伯父のところに行くと幸せでした。

さてさて…。無事に葬儀も終わったわけですが、葬儀の会場に行くまでがえっらい大変だったのです。交通機関が乱れに乱れ、やっとの思いで帰省したのです。ある意味、一生忘れられないお葬式になりました。

深夜2時帰宅でモーローとしているところ、5時半に起床。土砂降りの中、半睡状態で自宅から新宿へ。前日の深夜に音声予約しておいた小田急線特急のチケットを窓口で購入。駅構内のおむすび屋さんで軽く朝食を済ませて小田急線ホームへ。乗車前にホーム脇のカフェでコーヒーを購入。7時15分発の特急「あさぎり1号」に乗車。席に着いたら傘をカフェに起き忘れたことに気づき、席に荷物を置いたまま走って戻る。発車のベルと同時に電車に飛び乗りセーフ。

本当なら、乗り換えゼロで9時には御殿場駅に着いているはずのところ、発車から約20分後に入った車内アナウンスが最初のハプニングに。「大雨の影響により本日は新松田までの運行とさせていただきます。そこから先は行きません」とのこと。新松田という場所は、なんーーーーーにもない。ほかの交通機関ゼロ。やばい。途中下車して乗り換えしないと。

本厚木で払い戻し&小田急線の別の特急に乗り換え。ホームに「はこね3号」がすべりこんでくるのを横目に実ながらチケットを購入、すべりこみセーフで乗車。小田原に到着、またもや払い戻し&乗り換え。2駅しか乗らないのに、“新幹線”に乗り換え。ところがホームに着いてみると、「遅延」の二文字が。20分遅れで到着したこだまに乗り、15分後に三島で下車。

ここから東海道線で沼津に出て、御殿場線に乗り換えて自宅の最寄り駅に行こうとしていたのに、再び「遅延」の文字が…!!発狂寸前。ホームにたむろしているJKをつかまえて「どれくらい待ってるの」と聞いたら「もう40分くらい待ってる」とのこと。掲示板を見ると“10分遅れ”の四文字。しかしJKいわく「さっき駅員がもう30分遅れって無線でしゃべってたよ」とのこと。すると、駅員がやってきて、掲示板を“30分遅れ”に書き直していった。さすがJK、情報早し。でもどうしよう、もう時間がない。

母に電話すると、しばらく考えた後、「そういえば近所の温泉まで無料のシャトルバスが出てるはず!」とのこと。母よ、それだ!もうそれしかない!またもや払い戻しをして駅を出て、バスターミナルへ。どこだ!?どれだ!?その辺の交通整理のおっちゃんを捕まえて聞いてみると、「そのバスなら1番から出てるだよ」とのお答え。この時点で9時50分。果たして10時5分に出るシャトルを発見。セーフ!!!というわけで、バスに乗って三島から御殿場へ。11時に御殿場到着。父に迎えに来てもらって帰宅したのが11時5分。早めの昼食をとって、喪服に着替え、再び沼津へ。葬儀場に到着したのが12時ちょい過ぎ。ギリでセーフ。

ここからも葬儀場と火葬場間をバスで移動するなど、なにげに移動量多し。前日のハードワークに加えて早朝からのハプニング続きで疲れきり、泣き疲れたのも重なって葬儀の途中から片頭痛。死ぬかと思ったけど何とか乗りきって帰途に。姉が運転し、姪と甥がワイワイ騒ぐ車中、吐きそうになりながらも爆睡、やっとのことでベッドにたどり着いたのが6時過ぎ。

言うまでもなく、むっちゃ疲れた。本当は新宿駅から御殿場駅までゆっくり寝て行けたはずだったんですけど、どこでどうなってこうなったのか。

そして日曜日、新宿に戻る高速バスに乗ろうと思ったら満席で乗れず、2バスやりすごした後で、やっと乗れました。乗れないなんてこと、滅多にないんだけど。最初から最後まで、ほんっと大変でした。

伯父のことは決して忘れませんが、伯父の葬儀もぜっっったいに忘れません…。いつかあの世で伯父に会うことがあれば、絶対にこの週末のことをグチろうと思います。