それぞれの始まりと終わりと。

蹄&銀四郎、暑苦しい抱擁

■渋谷APIA
■出演:遠藤ミチロウ

先週木曜日のミチロウさんトークライブ⇒金曜日のマリア観音⇒土曜日のミヤマGt.⇒日曜日のミチロウさんライブ。怒涛の4日間の〆です。ミチロウさん病み上がりLIVE@ホーム。朝、つくばから帰ってきて、起きたら午後5時。うそでしょー!?ばたばたとシャワーを浴びて渋谷に向かいました。急行に乗ったつもりが各停だったりして、あーもー!(怒)頭が全然回ってない!もう座れないだろうなあと思ってたら、案外お客さんの入りがこじんまりとしていて驚き。席も見晴らしのいいとこゲット。しかし眠い。我自由丸さんを発見するも、私同様、かなり燃え尽きている様子(笑)

THE ENDに乗せてミチロウさん登場。いつもの迷彩パンツが若干ゆるく見える。やっぱりちょろっと痩せたなあ…。まずは「I MY ME」から。コード運びがおぼつかなく、音程も声もかすれがち。あー…無理しないでいいよ、って思いつつ、ミチロウさんはステージに立ってこそミチロウさんなんだと確信。

今日はおとなしめのセットリストかと思いきや、「マリアンヌ」で咆哮炸裂。ミチロウさん、無理するとまた血吐いちゃうよ〜〜〜!とハラハラしていたのですが、ミチロウさんはまるで自分に挑戦しているかのように、また限界に立ち向かっていくかのように叫び続けました。鳥肌。彼はなんというか、ステージに立つことで自分の存在を確かめ続けているような感じがします。ステージに立っている時だけがミチロウさんがミチロウさんであるかのように。

「まだ本調子ではないので、本日は二部構成で」とミチロウさん。前半は弾き語りで後半はバックスクリーンに映像を交えた詩の朗読。あ、スターリンだ。(←ロシアの。)それにミチロウさんの姿が重なって、なんだか不思議。

「悪魔デ憐レム歌」や「GAME OVER」などの詩を、ステージで椅子に座ったミチロウさんが時々つかえながら朗読する中、トロツキースターリンなどの日記や極秘資料のモノクロ映像、むごたらしい至近距離での射殺シーンが淡々と流れていく。自分的に一番やばかったのは「父よ、あなたは偉かった」ですかね…。画面がカラーになって「あ?ドーントレスだ」と思っていたら、映像はあれよあれよという間に第二次世界大戦に突入。米海軍による記録映像。上陸してくる米軍に陵辱されることを恐れて崖から投身自殺をする女性たち。海に浮かぶ彼女らの死体。傷だらけの零戦。対空砲火で米軍艦に体当たりすることができずに海上に散っていく零戦。原爆のきのこ雲。そして昭和天皇。「現人神」であった昭和天皇が「人」となり、日本が復興に向かっていく映像。その中で「父よ、あなたは偉かった」が演奏されたわけですよ。ミチロウさん、用意した詩を読み切ってしまい、う〜ん…どうしよう、と呟いてしばらく考えたあげく、映像を見ながら座ったままギターを抱えました。…あれ?歌うの?イントロを聴いた瞬間、これはヤバイと思いました。

我が家には特攻で戦死した大叔父がいるため、私はあーゆー映像を見せられるとたいへんに弱いのです。大叔父は20歳の誕生日を迎えたその翌日が命日になりました。「父よ、あなたは偉かった 僕にはもう一片のユートピアも残されてはいないのです」と繰り返されるフレーズの中に、大叔父は何を思いながら二度と還ることのない陸地を離れて零戦を駆ってテニアンの空へ飛んでいったのかを思うと、ぽろっと一粒落ちてしまい、それからはぽろぽろ涙が出てきて止まらず、ああ、困ったことになった、と。「父よ〜」を政治的な意味合いの曲だとは思っていません。むしろミチロウさんのお父さん世代に対するアンチテーゼ、或いはレクイエムと思っているので、なんだか感情がぐちゃぐちゃになってしまって唇は震えるわ、涙は止まらないわ、大変。涙を拭えばマスカラが落ちるから涙も拭えないし。しょうがないから涙のぽろぽろ落ちるのをそのままに聴いてました。そして最後は「天国の扉」を。もう駄目だー、と思いつつ、もう涙腺ゆるみっぱなしで最後まで。

ミチロウさんが病み上がりだとみんなわかっているのでアンコールはナシ。しかし通常のライブ以上に濃ゆすぎる内容のライブでした。前半のMCで、ミチロウさんはこんなことを仰ってました。「正直言って、今以上に元気になるという自信はないです。これからは老いていくボクを、老いのドキュメンタリーと思ってみていてください」と仰っていました。実はここでもググッとちょっと涙腺ゆるんだのですがセーフ。私も一緒に老いてゆきますよ、ミチロウさん。

というわけで。滅多に見られないミチロウさんの二部構成ライブでした。ああ。ヨカッタ…今日も。で、土曜日はMOST、原爆、ミチロウさんを観に行って来ます。ていうかな。つくづく元気だな、アタシも。我ながら呆れて笑っちゃうよ、あっはっはー。


新撰組! / えねえちけー

本日はビデオ録画したものを帰宅後に観ました。こっちも濃ゆかった。
・「鴨たんを斬るなら多摩に帰っちゃうもんね!」と拗ねるいさみんを止めようと、つい「かっちゃん!」と呼んでゆってしまうトシゾー。チチチ!その呼び方はノンノン!
・トシゾー「みんなはアンタに着いてきてんだよ」のセリフは、ぼーそーぞくのヘッドとナンバー2の会話を想像させます。
・「鬼になれよ、近藤」って。…鴨たん、それはいさみんに対する愛の告白(と書いて『ムチ』と読む)だったのね(涙)
・源さん、まるで浅野匠頭にすがる家来のよーに、いさみんの足にとりすがってましたね。小林隆さんていつも脇役なんだけど味わい深い人だ。大好きじゃー!
・義理堅い斉藤一ことオダジョーも新撰組で一皮もふた皮も剥けてますね。どんどん剥けろ。剥けまくれ!
・鴨たん、刺客の中にそーじちゃんを見つけてニヤリ。「…嬉しいぜ」って。ぎゃっ!そんな貴方にふぉーりんラブ。
・八木邸での大立ち回り。鴨たんこと佐藤浩市の殺陣は群を抜いて美しく、それだけにわかっている彼の死を思うと切なく、悲しく。
・山南先生、その乱れ髪は反則技です。教育的指導を要求します。しかし、今回初めてあのアルカイックスマイルが完全に消え去りましたね。かなり衝撃でした。
・鴨たん、酒入りひょうたんでコケる。そーじちゃんが鴨たんをグサー。トシゾーが後ろからグサー!しかし、最後までアッパレでしたね、鴨たん…かっこよすぎたよ。もうアタシの頭の中では鴨たん=佐藤浩市が自動変換状態です。鴨たん、フォーエバー!!ふおーえばーえばーえばー(←エコー)
・お梅たんの「アンター!」発言が先週からどうもお気に入りなのですが、彼らは傷を舐めあうカップルなんですな。本当は鴨たんのこと、愛していたのねん、お梅たん。そーじちゃんを奪ったのも、本当は怒って欲しかったのねん。嫉妬してほしかったのねん。試したかったのねん。つくづく可哀相な女だ。
・そーじちゃん、お梅たんが自分の刃で「グッサー」。大ショック。逃げて、ってゆったのにっ。そーやってみんなオトナになっていくんじゃよ。うんうん。
・来週、深雪太夫が舞の途中にぶっ倒れるみたいですが、あれはつわりかなんかで倒れるんじゃないかと思われ。いさみん!何をしたの、何を!いさみんは実は深雪太夫の妹との間に子供がいるとかゆー話ですが、いまいち記憶が定かではありません。三谷のことだから深雪太夫との間に子供を産ませちゃうのもアリかもしんない、と思った次第です。

しかーし。これで「新撰組!」が新撰組になったわけで。鴨たんのおかげで「鬼の局長・近藤」も誕生。今後の展開がますます楽しみになってきました。

■本日のお写真。

本日のお写真は土曜日のミヤマGt.のライブから、銀四郎氏と、ex.コケシドールの蹄沢由美子氏の限りなく暑苦しい抱擁です。注目は蹄沢氏の片足がバレリーノのように「きゅいっ!」とあがっているところでしょうか。明日のスペースシャワーTVギャラクティカTV(22時〜23時)に蹄沢氏といぬん堂社長が登場!MOSTやノータリンズのライブ映像も観られるみたいだよー。必見!

ギャラクティカTV、詳細はこちら:http://www.spaceshowertv.com/program/galactika/index.html

おわり。